Googleで検索上位を獲得するためには、質の高いコンテンツ制作と内部対策が重要になります。しかし高品質のコンテンツ制作には、作り手の経験値や時間、外注する場合は高い費用が必要です。それに比べると、内部対策は知識があればすぐに実践でき、効果的なSEO対策を行うことができます。

今回の記事では、SEOの内部対策の仕組みや、今日からできる基本的な内部対策についてわかりやすくご紹介します。これからSEO対策に取り組んでいきたい方や、内部対策について知っておきたい方は、ぜひ今回の記事を参考にされてみてください。

1.SEOの『内部対策』とは?

「内部対策」とは、自サイトの中で行うSEO対策のことです。テキストや画像、タグ、リンクなど、 ウェブサイト内部の改善によってSEOでの評価を上げることを目的としています。この対策抜きでは、質の良いコンテンツであっても上位表示されにくくなるため、内部対策は必ず行う必要があります。

一方、「外部対策」は他メディアから自分のサイトへのリンクをもらうことを指します。この外部対策に比べれば、内部対策は自分で対応できることが多く、積極的に行っていきたいSEO対策です。

2.Googleの検索順位が決まる仕組み

内部対策がSEO対策においてなぜ重要なのかを知るには、まずGoogleの検索順位が決まる仕組みを理解する必要があります。

Googleの検索順位が決まる流れは下記のとおりです。

①クローラーの巡回
②ページのインデックス
③検索順位の決定

この仕組みについて、一つずつ解説していきます。

①クローラーの巡回

ウェブ上にページを公開すると、情報を収集する「クローラー」というGoogleのロボットがウェブサイト内を巡回します。クローラーが最も巡回するのは各サイトのトップページで、サイト内のリンクを移動しながらサイト全体の情報を得ます。

ロボットが自分のサイト内を頻繁に 巡回(クロール)してくれると、収集された情報が登録(インデックス)され、ネット上でヒットするようになります。

クローラーは1年に1兆を超えるページを巡回しているので、新しく作られたサイトはクローラーに発見されるのが遅くなります。そのため、クローラーの巡回頻度が少ないと検索順位がなかなか上がりません。

検索順位を上げるためには、このクローラーを自分のサイトに呼び込み、頻繁に登録情報を更新してもらうことが大切です。また外部サイトからの被リンクも有効になります。外部サイトから評価され被リンクをしてもらえるように、質の高いコンテンツ提供することが大切です。

②ページのインデックス

前述のように、自社サイトをクローラーが巡回したあと、集まった情報はGoogleの持つデータベースへ登録されます。この作業を「インデックス」と呼びます。

Googleはキーワードなど複数の指針を使ってユーザーが求めている情報として関連性が高いかを判断した上で、インデックスを行います。Googleのデータベースにインデックスされると、Googleで検索した際に自分のサイトが表示されるようになります。

つまりWEBサイトを作ったとしてもGoogleでインデックスされない限り、ユーザーの検索結果には表示されないということです。検索順位を上げるには、各ページが正確かつ適切にインデックスされることが必要です。

以下に当てはまる場合はインデックスの対象外となるため、注意してください。

・低品質と判断されたページ
・URLが違うのに中身が同じページ

③検索順位の決定

クローラーによりインデックスされた情報は、最後にGoogleの 検索アルゴリズムによってランキング付けされ、ウェブに公開されます。しかしどのようなページが検索上位を取れるのかについて、Googleはその仕組みを公表していません。さらにユーザーの利便性を最優先にしているため、アルゴリズムは常に改善され続けています。

ウェブサイトの内部構造はクローラーが巡回するため、ほぼ確実にGoogleのアルゴリズムに影響するとされています。Googleから良質なウェブサイトと判断してもらうためにも、内部対策を行うことが大切になります。

3.SEOの内部対策で着目するべき2つのこと

では具体的に何に着目して内部対策をおこなえばいいのでしょうか?SEOの内部対策において着目するべきポイントは下記の2点です。

1.クローラーの巡回頻度を増やすこと
2.適切なインデックスをおこなうこと

この2つのポイントと、そのコツについて詳しく解説します。

【内部対策その①】クローラーの巡回頻度を増やす

1つ目は、クローラーの巡回頻度を増やすことです。クローラーの巡回頻度が少ないと、検索上位に上がることが難しくなります。クローラーが頻繁に巡回することで、頻繁にインデックスされる情報が更新されるため、より上位に表示されるようになります。

◆巡回を促すためのコツ

ではクローラーの巡回頻度を増やすためには何をすればいいのでしょうか。クローラーの巡回頻度を増やす施策としてあげられるのは下記の2点です。なぜこの施策がクローラーの巡回を促すのかは、その仕組みを理解すればわかりやすくなります。

(1)XMLサイトマップを送る

「XMLサイトマップ」とは、簡単にいうとサイトの地図のようなものです。サイトの 地図をGoogle側に送信することで、通常では検出されにくいページでもクローラーが効率的に巡回しやすくなります。

外部サイトからの被リンク(紹介リンク)が見込めない開設したてのサイトや、アクセス数が少ないサイトでは特に有効なため、必ずマップを送っておきましょう。XMLサイトマップの送信は、無料で使えるアナリティクスツールである『Googleサーチコンソール』で可能です。

Googleサーチコンソールにウェブサイトの登録を行い、ダッシュボードから「サイトマップ」をクリックし、自分のサイトのサイトマップページURLを入力して「送信」をクリックするだけで完了です。サイトマップの作り方は利用しているサイトツールによって異なるため、わからない場合は調べながら作成しましょう。

(2)自分の他サイトにリンクを貼る

2つ目は、自社他サイトにリンクを貼る方法です。

たとえば、自分が運営しているサイトAとサイトBがあるとします。
サイトBにサイトAへ飛ぶリンクを貼っておくと、クローラーがサイトBを巡回した際、リンクを通してサイトAも巡回してくれます。つまり、 多くのサイトにリンクを貼る=クローラーが通る道が複数できるため、巡回頻度が高まるということです。

ただし、各サイトの質が低かったり、悪質な自演行為をしているとペナルティを受ける可能性があるため、あくまでも関連のあるリンクのみに留めることが大切です。他人のサイトからリンクもらう『被リンク』が理想的ですが、他サイトからの被リンクの場合はこちらから促すことが難しいため、今回は自分のサイトの活用方法をご紹介しました。

◆巡回しやすいサイトにする方法

クローラーを自分のサイトに呼び込むことも大切ですが、クローラーが訪れたときに巡回しやすいようにしておくことも大切です。
ページ内を巡回しやすくしておくことで、検索順位にプラスの影響がでることも多いのでできることはやっておきましょう。

(1)各ページへのアクセスしやすさを意識する

サイトにおけるページは3階層程度までに抑えておきましょう。
例えば自分のサイトでウェブマーケティングに関する情報発信をしていたとします。階層1がトップページ、階層2で各カテゴリー、階層3でカテゴリーごとのコンテンツというのが理想的です。

具体的な例を出すと下記の通りです。

階層 サイト内のコンテンツ
1 トップページ
2 SEO対策 メルマガ術 ライティング術
3 ・基本知識の記事
・内部対策の記事
・外部対策の記事
・ブログ運営知識の記事
・基本知識の記事
・テクニックの記事
SEOライティング記事
・テクニック記事
・おすすめ本紹介記事

上記のように3階層に分けておくとクローラーが隅々まで巡回しやすくなるため、効率的なインデックスが可能になります。逆にカテゴリーを分けすぎたりすると、クローラーに見つかりにくくなる上に巡回の効率が下がりやすいためおすすめできません。

(2)パンくずリストを作成する

「パンくずリスト」とは、ウェブサイトの現在位置をあらわすハイパーリンクのことを指します。
例えば、ブログ閲覧中に下記のようなハイパーリンクが画面の上に表示されているのをみたことがないでしょうか?

・〇〇ブログ>SEO>SEOとは?

上記のような ウェブサイトにおける現在位置をあらわすものを「パンくずリスト」といい、パンくずリストがあるとクローラーの巡回効率があがるため、導入しておきましょう。

(3)ページは数字で表示する

ページネーションの表示は 数字で表した方がクローラーから認識されやすく巡回効率を上げます。以下の表示方法はクローラーに認識されにくく、巡回効率を下げるためおすすめできません。

・次ページへ進むボタンが「次のページへ」など日本語文字である
・「←新しい記事」、「古い記事へ→」といった表示

(4)内部リンクを整理する

ページ内でアンカーテキストを設定する際に「詳しくはこちらから」といった文字にリンクを貼り付けることがありますが、おすすめできません。リンクを貼るアンカーテキストは、リンク先のページの内容がわかるように簡潔なテキストが望ましいです。

また、URLをそのまま貼る行為も避けましょう。ユーザーにとっての利便性を下げるうえ、クローラーにとってもマイナスとなるためです。

(5)外部リンクを整理する

外部リンクも内部リンクと同じように、アンカーテキストを適切に設定しましょう。また、被リンク元サイトが悪質でペナルティを受けている場合、リンク先である自分のサイトの評価も下がってしまう可能性があります。もし自分が 望まない被リンクを受けている場合は、サイト運営者に連絡して被リンクを削除してもらいましょう。

【内部対策その②】適切なインデックスをおこなう

ここまでは、クローラーが巡回しやすいようにするコツについて紹介しました。続いては適切なインデックスをおこなうコツについて紹介します。

1つのページで狙うキーワードを絞る

1つのページで狙うキーワードはできれば1つ、多くても3つ、4つまでに留めておきましょう。

たとえば「SEO 内部対策 外部対策 アナリティクス WordPress」のようにキーワードを増やしすぎると、ページのテーマが薄れてしまいます。

「SEO 内部対策」といったようにキーワードを絞れば、そのページがどういった人に向けて作られたページかがわかりやすくなります。その結果適切にインデックスされ、狙ったキーワードで検索順位が取りやすくなります。

見出しタグの構成を整理する

ウェブ上で記事を作る上で、見出しタグは基本となります。

見出しタグはh1をタイトルとし、h2を大見出し、h3を中見出し、h4を小見出し…という風に使うのが基本です。見やすいサイトでは、見出しタグが整頓されているか目次を見ればよくわかるものです。 タグが整理されていれば、ページ構成が適切にインデックスされやすくなります。

見出しタグを整理するコツ

見出しタグを整理するコツとしては、下記のようなものがあります。

1.ページタイトルは「1h」を使う
2.ページタイトルには必ず狙うキーワードを入れる
3.記事内の内容はh2やh3を使ってわかりやすく整理する
4.見出しタグを不規則な順番で使わない

どれも基本的な部分ですが、適切なインデックスを行う上で重要となるのでおさえておきましょう。

挿入する画像を最適化する

ウェブサイトにおいて、画像は文字よりも情報量が多くなるため、適切に使うことでユーザービリティを向上させることができます。またSEOにおいても画像は重要な要素となるため、画像挿入の際は最適化しておくことが大切です。画像を最適化するコツとしては下記のようなものが上げられます。

・画像に名前をつける

画像に合ったファイル名をつけておきましょう。「1.jpeg」などのような、画像に自動的につけられる名前は実際の画像と関連性がないため、使わないようにしましょう。

・alt属性を設定しておく

alt属性(オルト属性)とは画像の代わりになるテキスト情報のことを指します。画像が表示されなかった万が一の場合に備える代替手段として、ぜひ設定しておきましょう。

このようにサイト内にある文字列や画像の情報を関連のある内容に統一しておくことで、「整理されているコンテンツ」という評価を受けることができます。こういった些細な部分でも丁寧に設定しておくことで、適切にインデックスされるようになります。

最も効果があるSEO対策は「質の高いコンテンツ」作り

ここまで内部対策について解説してきましたが、検索順位を上げるには内部対策のみを完璧に行うだけでは不十分です。

Googleで検索上位を獲得するために最も重要なのは、「質の高いコンテンツを提供していること」です。
コンテンツの質が高ければ、内部対策を徹底しなくても検索上位を獲得しやすくなります。反対にコンテンツの質が低すぎれば、内部対策を完璧にしても効果が弱いです。

効果的なSEO対策のためには、ユーザーにとって価値のあるコンテンツ作成を最優先に行いながら、内部対策にしっかり取り組んでいきましょう。

まとめ

手軽に誰でもウェブサイトを作れるようになった昨今、似たようなサイトが大量にあるなかで目立つためには、SEOの基本を踏まえて高品質なコンテンツを提供することが重要になります。

日々変化する検索アルゴリズムの変動に対して、その影響を受けにくい内部対策はこれからもますます重要になっていくと考えられています。今回紹介した内部対策は、コンテンツを作る際に都度行えるよう、習慣化しておくことをおすすめします。どの内容も簡単にできることですが、実践していないサイトも多いため他と差をつけられるでしょう。

 

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