社会で働いていく上で、ビジネスマナーはとても大切な教養のひとつです。社員がしっかりとしたビジネスマナーを身に着けることによって、円滑にビジネスを進め、人としての評価や信頼、会社の業績を上げることも可能になります。
ビジネスマナーを社員にどう教育するべきか、最低限身に着けておくべき点は何かなどは、人事担当者が悩むポイントです。そんな問題を解決できるのが、専門のプロによるビジネスマナー研修です。今回の記事では、ビジネスマナー研修で学べることと、その必要性についてご紹介します。
1. ビジネスマナー研修の必要性
ビジネスマナー研修というと、新入社員が対象のプログラムと思う方も多いでしょう。しかし、ビジネスマナー研修は新入社員だけではなく、あらゆる立場の社員に役立つ内容が含まれています。ここでは、立場の違う社員それぞれに対するマナー研修のメリットをご紹介します。
新入社員への必要性
新入社員は、社会人としての考え方・身の振り方がまだ身についていないものです。特に挨拶や言葉遣いなどの基本的なマナーは、直接顧客や上司と話す時に必須なため、すぐに覚えておく必要があります。
新入社員の研修は基礎や心構えを教えておけば、実務を通して自分から学んでいくことができます。指導によって模範的なビジネスマナーを身に着けることができるため、新入社員には時間や経費を割いてでも、しっかりとした研修を受けさせることが大切です。
中堅社員への必要性
中堅社員は、長期間働いて仕事にも社会にも慣れています。それだけ知識や経験も身についているのですが、長く勤めているうちに基礎が崩れて自己流になってしまったり、時代の流れに合わない古いやり方をしていることもよくある問題です。
最近では女性の社会進出や男女平等が当たり前になっていますので、男性社員はこうあるべき女性社員はこうあるべき、というこれまでの考え方を仕事に反映してしまうと、相手の企業から非常識と思われてしまう恐れもあります。ビジネスマナーの基礎を改めて確認し、現代の社会に合う考え方を取り入れていくためにも、ビジネスマナー研修を受ける価値はあると思います。
管理職への必要性
管理職は社会人として手本になるべき存在ですので、ビジネスマナー研修は必要ないと思われるかもしれません。しかし管理職は人材育成を行うこともあるため、社員がどれ位のスキルを身につけているか判断する為にも、自身が適切なビジネスマナーを心得ている必要があります。また自らが積極的に研修に取り組むことで、若手社員の良い手本になることができます。
中途採用への必要性
中途採用は、社会人経験が豊富で即戦力なので、ビジネスマナー研修は不要と思われるかもしれません。しかし、同業他社でも会社が違えば方針も異なります。中途採用で優秀な人材を採用したのであれば、会社に適したビジネスマナーを身に付けさせ、存分に能力を発揮してもらいましょう。
外国人社員への必要性
最近では企業のグローバル化が進み、外国人を雇用するところも増えています。しかし外国人の場合、言語だけではなく文化も全く違うために日本の文化を理解して貰うことから始めなければなりません。
言葉の壁があるぶん時間がかかりますが、こういった基本的な研修を省いてしまうと、会社にとっても先々不利になってしまいます。とはいえ最初から礼儀作法などを詰め込んだ内容だと、煩雑さを感じて働く意欲をなくしてしまう可能性もあるため、まずはグループワークなどで、話し合いながら学んでいくのが理想です。
2.ビジネスマナー研修で学べること
ビジネスマナー研修は、社内で管理職が講師となっておこなうほかに、外部の専門業者に依頼するという方法があります。
社内で行う場合は、コストがかからないことと、自社の仕事内容に沿ったプログラムが組めますが、実際にきちんと教えられる人は少ないものです。受講する社員数が多い場合は、やはり外部の専門業者に依頼した方が良いでしょう。
ビジネスマナー研修で学べる主な内容をご紹介します。
身だしなみについて
相手に好印象を与えるには、まず身だしなみをきちんとすることが大切です。きちんとした身だしなみは、仕事への姿勢、誠実さや品格など良い印象を相手にあたえるものです。社会人に必須のビジネススキルとして、基本ルールや好感度の高い服装・ヘアスタイルなど学ぶことができます。
表情
ビジネスをスムーズに進めるには、表情で相手に好印象を与えることも大切です。表情は、第一印象の好感度を左右する大切な要素です。明るい表情で円滑なコミュニケーションが図れることも重要です。また、withコロナ時代となった今、マスクを付けながらの商談・接客が必須となりました。マスクによる表情や声の伝わりにくさの対応策などの、今必要な対応策を学ぶこともできるでしょう。
所作
仕事上で人と接する際は、相手の方を尊重し、失礼にならないよう立ち居振る舞いに気を付けることは大切です。名刺交換のほか、相手に書類や商品を渡す時や、来客・訪問時の立ち位置など、シーンに合わせて学ぶことができます。こちらも業者によってwithコロナ時代に沿ったやり方を学べるでしょう。
言葉遣い
言葉遣いはビジネスマナー研修でもメインとなるプログラムです。新入社員の多くは「尊敬語・謙譲語・丁寧語」の使い分けができていないため、とても大切な分野になります。また否定の意味を肯定文で言い換えたり、角を立てずに間接的に必要なことを伝える表現など、社会人として覚えておくべき言葉遣いとそのコツを学べます。
電話応対
メールやLINEが発達した現在でも、やはり電話は重要なビジネスツールです。中堅の社員でも電話に苦手意識を持った人も多いため、あらためて研修を受けておくこともおすすめです。電話の受け方、かけ方、切り方に加えて、待たせた時や謝罪をする時など、実際にロールプレイングをしながら効率的に覚えることができます。
インターネットのマナー
最近新たに設けられることの多いプログラムです。インターネットが普及した今では、SNS上で軽い気持ちで呟いたことが大きなトラブルに発展することもあります。社員が不平や不満を言っているうちに大切な情報が漏れたり、会社名を特定されて、大きな迷惑をかけてしまうケースもあります。ビジネスマナー研修では、SNSを使う時の注意点なども教えてもらえます。
Withコロナ時代のビジネスマナー
現在最も注目されているのが、withコロナ時代のビジネスマナーです。少し前まで正しいマナーとされていたことが、この時代では通用しなくなっています。
「マスクをしたまま顧客と応対していいのか?」「名刺交換の方法はどうなる?」「要件をメールだけで済ませるのは失礼か?」など、数多くの疑問を持っている方もいるでしょう。既に研修業者のなかには、withコロナ時代のビジネスマナーに注目して、特別にプログラムを設定しているところも多くあります。包括的なビジネスマナー研修は不要と考えている場合、このプログラムだけでも研修を受ける価値はあるでしょう。
3.コロナ対策について
自社で研修を行うとなると、感染対策が不十分な可能性があります。専門業者ならば、きちんと対策をした上で研修をしてくれますので、より安全な環境で受講できます。
出張講師
その企業まで、講師が出張して研修を行っている業者もあります。
換気のできる会議室があれば、短時間、少人数で研修が受けられます。
オンラインと集合型
ビジネスマナー研修でもオンライン研修を取り入れています。
全体研修の日程前後でオンラインでのグループワークを設定する、課題の答え合わせをするなど、集合研修と組み合わせて効果的に研修を受けることができます。
1日集中型
オンラインで行えるところはオンラインで行い、実際に講義やロールプレイングが必要な内容のみを集中研修で行います。通常2日間日程の研修が1日で済むため、人の移動も少なくなり感染リスクも下がるほか、交通費も削減できるというメリットがあります。
4.ビジネスマナー研修会社おすすめ4社
(1)株式会社HAYASHIDA-CS総研
・主体的に働く社員を育成したい
・職場の風通しをよくして生産性を高めたい
実績紹介
・楽天株式会社
・関西電力株式会社
・富士通株式会社
・東急リバブル株式会社
・電通
・博報堂 他、大手企業多数
(2)株式会社コダマ・モチベーション・コンサルティング
・コロナ過に対応したオンライン研修式の新人ビジネスマナー研修も対応
・一気通貫の教育設計により細やかなニーズに臨機応変に対応できる
(3)ANAビジネスソリューション株式会社
・予算を抑えて講座を受講させたい
・接遇マナーやビジネスマナー研修を行いたい
(4)株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
・高い受講者満足度
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ビジネスマナーは、社会人として相手から信頼を得て、会社の業績に繋げていく上で大切な教養です。マナーをしっかり守れば初対面で良い印象を相手に与えることができるため、社内であれば協力者が集まりますし、社外であればその個人が属す会社全体の評価を上げることができます。
ビジネスマナー研修を外部に依頼することで費用は掛かりますが、手間なく研修を受けることができ、正しい知識をわかりやすく学ぶことができます。また業界別に適した研修会社も多くあるため、それぞれの強みや特徴を知り、自社の求める内容に合わせて依頼先を見つけるとよいでしょう。今回の記事を参考にして、ぜひビジネスマナーの研修を検討してみてください。
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