SNSマーケティングは文字通りSNSを利用したマーケティングですが、具体的な内容を細かく紹介すると複雑になります。マーケティング手法が年々改良されているため、一言で表せるものではないからです。

そんなSNSの大きな特徴は「どんな企業でも低コストから始められ、大きな効果が期待できる」です。

ローリスク・ハイリターンというメリットは魅力的ですが、拡散力が強いSNSならではのデメリットも存在します。しかし良い点悪い点をしっかり踏まえ、効果的にSNSマーケティング行うことができれば、集客の効果は計り知れません。

この記事では、SNSマーケティングのメリット・デメリットと、現在主流のSNSマーケティグ手法について詳しく解説します。これからSNSマーケティングに取り組む方もまだ知らないという方も、このマーケティング方法を学んでぜひ今後の集客の参考にしてください。

 

 

1.SNSマーケティングとは?

「SNS」とは、ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略で、WEB上で社会的なネットワークを構築できるサービスの総称です。

「Facebook」「Twitter」「Instagram」「Tiktok」などが代表的なSNSです。近年ではSNSを活用した商品やサービスの認知・広告や、ブランディングをおこなう企業も多くなっています。

SNSはユーザーと直接的なコミュニケーションをとることができるため、従来のテレビなどを使った広告戦略より密にユーザーへアプローチできることで注目を集めています。スマホユーザーの増加や、SNSユーザーの増加、拡散力の高さ、コストパフォーマンスの良さから、SNSマーケティングの重要性は年々増してきています。

 

2.SNSマーケティングが注目される理由

SNSマーケティングが注目される理由は多くありますが、大きな理由のひとつとして「SNSを利用した情報収集」が上げられます。インターネットの登場以来、GoogleやYahooなどを利用した検索による情報収集が一般的となってきました。しかし 最近ではSNSの台頭によって、SNSを利用して特定の商品・サービスの情報を収集する人が増えてきています。

たとえば、話題の映画が面白いかどうかは、SNSを利用することですぐに口コミを見つけることができます。その情報が正しいかどうかは別として、影響力のある人の口コミには宣伝効果があり、SNSの情報によって商品購入を決定している人も多く存在します。そのため、今後のマーケティング手法として、SNSは企業・消費者にとって重要なプラットフォームとなっていくことが予想されます。

 

3.SNSマーケティング6つのメリット

1.リアルタイムで流行を察知しやすい

1つ目は、SNSのリアルタイム性です。SNSの特徴は、「今」をWEBを通して発信することがほとんどです。

たとえば有名なSNSである『Twitter』では、「〜なう」という言葉が流行ったとおり、自分の現在の状況が逐一発信されています。最近ではテレビニュースでも、Twitterの情報を元に作成されているものもあるほど、SNSにはリアルタイムかつ新鮮な情報が出回っています。

そのため、 SNSを利用してマーケティングをおこなうことで、流行やユーザーの興味・関心をいち早く察知することができるようになります。

 

2.リアルなユーザーの声を拾える

2つ目は、SNSの双方向性です。

テレビのような従来の宣伝媒体では、企業側が一方的にコマーシャルを流すといったような宣伝方法が一般的でした。しかし、SNSでは企業が発信した情報に対してユーザーが自由に反応できることがほとんどです。

そのため、 ユーザーはただ情報を受け取るだけでなく、受け取った情報について発言することができるため、企業側としてユーザーのリアルな声を聞くことができます。実際に自社の商品やサービスを利用しているユーザーの声、購入・利用を検討しているユーザーの声などを拾うことも可能です。

 

3.ロイヤリティの向上

3つ目は、ロイヤリティの向上です。

ロイヤリティとは、顧客が企業に対して感じる「信頼」や「愛着」のことを指します。SNSは双方向性のある媒体のため、 フォローしてくれたユーザーに対しては定期的にアプローチすることができるため、ユーザーが”ファン化”しやすいというメリットがあります。

たとえば、自社商品やサービスを購入してくれたユーザーに対してSNS上でお礼を言ったり、購入後のサポート情報を提供したりすることができます。そうすることで、より自社に愛着や信頼を持ってくれるようになり、リピーターになりやすくなります。

 

4.ターゲット以外の層にリーチできる

4つ目は、あらゆる層へアプローチができることです。

検索エンジンや雑誌、新聞、WEB広告などでは、ターゲットは限定されてしまいます。しかしSNSであれば、さまざまな層の顧客に情報を届けることが可能です。実際に、SNSで偶然見かけたことで興味を持ち、商品やサービスを調べるユーザーもいるため、SNSマーケティングは有効と言えます。

 

5.認知度の向上

6つ目は、バズ効果です。SNSの大きなメリットの一つとして「拡散」があります。

SNSには情報のシェア機能がついていることが多く、気に入った情報を周囲に共有することができます。そのため、企業が提供した 情報がユーザーにとって面白かったり、心に響いたり、有益であると、その情報は拡散によって一気に世の中に広まります。

たとえば、『PPAP』で有名なピコ太朗さんは、世界的トップアーティストのジャスティン・ビーバーがツイッターで「僕のお気に入り」と発信したことがきっかけで世界的な有名人となりました。たとえ田舎町にある小さなお店さえ、SNS上で拡散されれば一気に有名店となるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。

 

6.コストの削減

7つ目は、運用コストの安さです。

基本的にSNSは登録することで誰でも無料で使用することができます。テレビCMだと莫大な費用がかかり、その効果も保証されているものではありませんが、SNSの場合はコスト0、もしくは低コストで運用することができます。

運用コストが下がることによって、トライ&エラーがしやすいといったメリットもあります。

 

4.SNSマーケティング3つのデメリット

1.継続して自然な内容をシェアする必要がある

SNSはあくまでもユーザー同士がコミュニケーションをとるツールです。そのため、 宣伝や広告がしつこい企業は逆に嫌われることがあります。宣伝がしつこい場合、せっかくフォローしてくれたユーザーからブロックされたり、場合によっては悪い口コミが拡散する必要があるので注意しましょう。

あくまでも、継続的にコツコツと自然な内容のものを発信する必要があります。

 

2.密なコミュニケーションの意識が必要

SNSはユーザーと距離の近い媒体です。そのため、 SNS上ではユーザーと密なコミュニケーションをとる意識で取り組みましょう。

自社商品を購入してくれているユーザーに対して、コピペしたような定型文で返信するのではなく、感想を聞いたり、困っていることについてアドバイスをするとファンになってくれる可能性が高くなります。企業vsユーザーではなく、人対人のコミュニケーションを心がけましょう。

 

3.炎上によるブランドイメージ低下のリスク

企業がSNSを利用するうえで最も注意するべきことは、SNSによる炎上です。最近では、コンビニや飲食店のアルバイト店員が勤務中に悪ふざけをした動画や画像をSNS上に投稿して炎上するといったケースが多発しています。

信頼の失墜だけではなく、場合によっては関連企業や株価などにまで影響することにもなるため、 投稿する内容や投稿する人の人間性にも気を配る必要があります。

 

 

5.SNSマーケティングで使われる主要ソーシャルメディア6選

1.Instagram

 

Instagramは画像や動画をメインとした配信が可能なSNSです。Instagramのユーザー数は世界で約10億人、国内では約3300万人と、非常に人気があります。映像を利用したノウハウ情報コンテンツや、漫画系、飲食系、ファッション系の企業が主にマーケティングに活用しています。

「Instagram」の名前は、Instant(その場で、即席)とTelegram(電報)を掛け合わせた「Instant Telegram」を略した造語だと言われています。つまり、撮影した画像や動画をその場ですぐに発信するという意味です。

日本では、特に若者からの支持が厚く、10代女性の約8割が利用しているという結果が出ています。ユーザー層は若い女性が多い印象ですが、男性ユーザーも多く、最近では「インスタグラマー」という、Instagram上で人気を得て影響力を持った人達もいます。インスタグラマーを活用したインフルエンサーマーケティングも盛んです。

 

特徴
・画像や動画などがメインでビジュアル重視
・画像や動画を加工するためのフィルター機能がある
・ストーリーズ、リールなど機能が豊富
・ハッシュタグ以外での検索はできない

 

凝った文章を必要としないため、画像や動画だけで世界中の人とつながることができる点も魅力のひとつです。

しかし、ほかのSNSと違って他人の投稿をシェア(拡散)する機能が少ないため、投稿の届く範囲が狭いという側面もあります。Twitterのように爆発的に拡散されるということは難しいでしょう。

【主な機能】

投稿・いいね・コメント・DM(ダイレクトメッセージ)・フォロー・ハッシュタグを用いた検索・ストーリーズ・リール・ライブ配信

 

2.Twitter

Twitterは 140字以内のテキストをベースとしたメッセージによるコミュニケーションがメインのSNSです。

日本国内の月間アクティブユーザー数は2017年10月時点の発表で約4,500万人なので、現在ではさらに増えていることが予想されます。

発信したメッセージに対して不特定多数の人が返信(リプライ)できたり、周囲にシェアできるリツイート機能があったりするため、拡散力が高いSNSとして知名度が高いです。リツイート機能によって、「バズり」や「炎上」もTwitter上で起こりやすくなっています。

企業のSNSマーケティングとしては、「フォロー&リツイートで〇〇プレゼント」といったキャンペーン企画が盛んにおこなわれており、拡散性を活用した認知度のアップが期待できます。

 

特徴
・140文字以内での投稿
・リツイート機能で爆発的な拡散が可能
・トレンドをすぐに収集できる
・ユーザーの年齢層が幅広い

 

Twitterは匿名性が非常に強く、本名で利用しているユーザーが少ないことも特徴のひとつとしてあげられます。現実で関わりがある人だけでなく、同じ趣味を持つ人や、自分が興味を持っている人と簡単につながることができるため、手軽なSNSツールとして世界中で使われています。

2023年には「Twitter Blue」というサブスクリプションサービスが始まりました。アカウントに青いチェックマークを追加したり、ツイートを編集することができたりと、無料版と比べてより便利な機能が使えるようになっています。さらに、通常140文字までしかツイートできなかったものが、Twitter Blueに登録すれば最大2000文字のツイートをすることができます。

【主な機能】

ツイート・リツイート・いいね・DM(ダイレクトメッセージ)・ハッシュタグ・スペース(音声配信)

 

3.Facebook

Facebookは 実名登録制のSNSで、個人情報が公開されているため、特定の層をターゲットとしたマーケティングがおこないやすいSNSです。

日本国内のユーザー数は2019年4月時点で月間2,600万人のアクティブユーザーがいるとされています。世界では約30億人が利用していて、最も利用者が多いSNSです。実名登録制のためユーザーのマナーがよく、利用ユーザーの年齢層も30〜40代が中心で、フォロワー限定のコミュニティが作成できるなどのメリットがあります。

若い層向けのマーケティングには向いていませんが、ユーザーと密で長期的な関係を結ぶためにはおすすめのSNSです。

 

特徴や強み
・実名登録制
・ユーザーの年齢層が高い
・世界で最もユーザー数が多い

 

実名登録制やグループ機能によって、ユーザー同士が濃いつながりを持っているのが、Facebookの特徴です。30〜40代のビジネスマンの利用者が多いため、特定のコミュニティ内での認知度アップやビジネス寄りの商品の販売におすすめなSNSといえます。

【主な機能】

友達機能(フォロー)・検索・タイムライン・ニュースフィード・ストーリーズ・SNS連携

 

4.LINE

LINEはスマートフォン、パソコン、タブレットなどで利用できる無料のコミュニケーションアプリで、日本国内の月間ユーザー数は現時点で9,200万人とされています。

ユーザー同士であれば、無料でメッセージや音声通話、ビデオ通話ができます。日本国内では最もユーザー数の多いSNSで、LINEで連絡を取ることが当たり前になっています。

若年層から高年齢層まで多くのユーザーが利用しているアプリで、LINE公式アカウントといわれるビジネス向けのアカウントを無料で開設することができます。自社アカウントに登録してくれているユーザーへ、一斉にメッセージなどを配信することができるため、親密度を上げやすいSNSです。

 

特徴
・国内で最もユーザー数が多い
・無料でメッセージや通話ができる
・既読機能がある

 

LINEには、相手が自分の送ったメッセージを読んだのか確認できる「既読機能」や、数人でメッセージをすることができる「グループトーク機能」、世界中の人とやりとりができる「オープンチャット機能」など、便利な機能が多くあります。また、LINEニュース、LINEマンガ、LINEゲーム、LINE PayなどLINEと連携して使えるアプリもたくさんあります。

【主な機能】

トーク・通話・既読・送信取り消し・グループトーク・アルバム作成・アナウンス・画面共有

 

5.Youtube

Youtubeは世界でも最も人気な動画配信プラットフォームで、Googleの子会社でもあります。

日本国内の月間利用ユーザー数は7,000万人で、参入する企業や広告費は今後も増えていくと見込まれています。

Youtubeの特徴は、年齢層やコンテンツに関係なく、さまざまなジャンルが存在することです。「Youtuber(ユーチューバー)」と呼ばれるインフルエンサーを利用した企業商品のPR活動もおこなわれています。近年、テレビを見ずにYouTubeを見るという若者も増えてきているため、SNSマーケティングのプラットフォームとしても非常に注目されています。

自社独自のチャンネルを開設し、チャンネル登録者数や視聴回数を伸ばすことで、チャンネルを収益化させることもできるのも特徴のひとつでしょう。

Googleが提供するアナリティクス(解析ツール)も無料で使えるため、視聴者のニーズや年齢層を分析することにも役立ちます。

 

特徴や強み
・世界で最も人気な動画配信プラットフォーム
・幅広い年齢層のユーザー
・「YouTuber」の影響力が強い

 

【主な機能】

動画公開・グッド(高評価ボタン)・チャンネル登録・共有・視聴速度変更・字幕表示・ライブ配信

 

6.TikTok

TikTokは 15秒から60秒のショートムービーを作成・配信する、若年層のユーザーが多いSNSです。

月間利用ユーザー数は約1,700万人で、スマホに最適化されており、隙間時間に視聴できるため、習慣化しやすいのが特徴のひとつです。企業のマーケティング戦略としては「ハッシュタグチャンレンジ」と呼ばれるものがあります。

ある企業が模範となるダンスの振り付けなどを特定のハッシュタグをつけて配信することで、真似をするユーザーによる拡散が起こることがあります。10〜20代のいわゆるZ世代をターゲットとした製品を宣伝するのにおすすめなSNSです。

 

特徴や強み
・短尺動画プラットフォーム
・Z世代に人気のSNS
・フォロワーが少なくてもバズる可能性がある

 

若者の間での拡散力がとても強いため、TikTokでバズった音楽などが世界的に有名になる場合も多くあります。

最近では、公式アカウントを作成して動画を投稿する企業も増えてきていますが、動画の内容がブランドイメージとかけ離れたものであったり、公序良俗に反するものであったりして、炎上しているケースも少なくありません。TikTokの運用には注意が必要です。

【主な機能】

動画撮影・投稿・編集・いいね・コメント・DM・フォロー・動画の保存・ライブ配信

 

6.SNSマーケティング手法の具体例4選

自社SNSアカウント運用

自社の公式アカウントを開設し、運用することで認知度の向上や自社ブランドに関する情報発信をおこなう方法です。

テレビCMなどは一度にかかるコストが莫大なため、継続的に続けることが難しいかもしれませんが、SNSでの情報発信の場合はほぼコスト0円で可能です。 自社に合ったSNSで写真や動画などを発信することで、ブランドイメージや商品情報の提供、ファンの獲得などが期待できます。

また、SNSを起点として自社ホームページの誘導なども可能です。ユーザーと商品に関するメッセージのやりとりも可能なため、近い距離感でコミュニケーションをとることができます。現在ではTwitterなどを利用している企業も多数あるため、人気の企業アカウントはフォローして参考にしましょう。

 

SNS広告

SNSは無料でアカウントを開設し利用することができますが、SNS自体は基本的に広告費で収益を上げています。ですのでSNSには広告を出せるものが多くあります。

たとえば、YoutubeやTwitterなどは要所でユーザーに広告が表示されるようになっています。 SNSではユーザーの細かい属性をデータとして集められるため、特定のターゲットに向けた広告配信も可能です。予算や配信時間、ターゲット層なども細かく設定できるため、無理のない範囲で広告を出すことができます。

 

SNSキャンペーンの実施

SNSキャンペーンは、自社のSNSアカウントを中心としたプレゼントキャンペーンなどのことを指します。

たとえば、Twitterのフォロー&リツイートキャンペーンなどでは、「フォロー&リツイートで10名様に新製品無料プレゼント!」といった企画をおこなっている企業が多数あります。

当選した人はそれをTwitter上でツイートしてくれるので、それ自体が広告としての役割を果たしますし、企画を打つごとにフォロワー数が増えて認知度もあがっていきます。新規層獲得におすすめのSNSマーケティング手法です。

 

インフルエンサーの起用

インフルエンサーを活用したマーケティングはSNSで最も効果的で、かつ広く使われている手法です。

インフルエンサーとは、特定のジャンルで絶大な影響力を持っている人のことを指します。SNS上では、素人でも芸能人のような影響力を持った人がおり、Instagramでは「インスタグラマー」、Youtubeでは「ユーチューバー」と呼ばれています。

人気のインフルエンサーに商品を紹介しもらうことにより、インフルエンサーのフォロワーである数万人〜数百万人というファンに対して商品をPRすることができます。「この人が使ってるなら自分も欲しい」という動機が購買意欲に繋がり、商品の販売促進に繋がります。

 

7.SNSマーケティングを実行するうえで大切な5つのポイント

自社ブランドにマッチするSNSを選択する

SNSは多数ありますが、全て利用すればいいというものではありません。ジャンルによって向き不向きがあります。たとえば、Instagramは写真や動画メインなのでパッと見の印象が大事で、テキストはほぼ読まれません。

一方で、Twitterではテキストベースのため、発信する内容が簡潔かつパッと頭に入ってくる内容である必要があったり、アッと驚くような内容であったりする必要があります。また、Facebookでは実名登録制のため、「会員限定のクローズドで密な情報を発信したい」という場合にはおすすめです。

飲食系やファッション系の企業ではTwitterよりInstagram、セミナーや情報系の企業ではInstagramよりFacebookなど、それぞれ適材適所があります。複数のアカウントを運用していると、どれも中途半端になってしまうため、まずは自社に合ったSNSを1つだけ選んで運用してみましょう。

 

自社ブランドにマッチするマーケティング手法を選ぶ

自社に合ったSNSを選ぶことと同時に、 自社ブランドに合ったマーケティング手法を選ぶことが大切です。

SNSマーケティングは、お金をかけて広告を出せばいいという単純なものではありません。ユーザーは基本的に広告に対しては「押し売りをされているようで嫌い」という気持ちがあるため、広告の頻度が多い企業アカウントはむしろブロックの対象とさえなることがあります。

Twitter上で検索してみるとわかりますが、有名企業でも一般人よりもフォロワー数が少ない企業があります。そのため、自社ブランドにおけるマーケティング手法は慎重に選びましょう。

 

ターゲット層を絞り込む

SNSは「誰に向けて発信するのか?」を先に決めておくと軸がブレない発信になり、ファンが付きやすくなります。

テレビCMでは不特定多数の人に見てもらえることを前提としているため、可もなく不可もなくといったイメージの内容が多いですよね。しかし、SNSは特定の層に刺されば良いため、少し尖った内容でも問題ありません。「大勢にとっての60点」より、「誰かにとっての100点」な発信が効果的です。

ニーズにマッチしたユーザーが集まると、ユーザー内でも評判となり拡散力が強くなります。

 

「広告」ではなくコミュニケーションを意識する

紹介したとおり、SNSは双方向性の強い配信媒体です。発信した情報に対してユーザーが反応できるため、 「企業vs消費者」ではなく、「人対人」のコミュニケーションを意識する必要があります。あまりも硬い文言や、あからさまな広告のような画像や動画では拡散されにくいため要注意です。

ユーザーにとって親しみやすい発信を心がけましょう。

 

エンゲージメントを解析し、改善する

SNSの多くではエンゲージメントがデータとして残ります。エンゲージメントから、どのような人がどのくらいアクセスしたのかを視覚的に確認することができるため、その後の投稿内容に反映させることで精度をあげることができます。

「投稿して終わり」ではなく、 投稿した内容についてどのような人が、どのような反応をしたのか?については解析し、改善することを心がけましょう。余裕があれば、SNSアカウント運用専用の人を雇い、マーケティングをおこなうことをおすすめします。

 

8.SNSマーケティングの成功事例4選

1.シャープ

電化製品などを販売している株式会社シャープのTwitterアカウント

2023年4月現在、約84万人ものフォロワーがいる有名な企業アカウントのひとつです。アカウントを運営している中の人は、通称「シャープさん」と呼ばれ、他のメーカーの商品をユーザーに勧めたり、人間味のあるツイートをしたりと、企業の公式アカウントとは思えない投稿を発信することで、ユーザーから人気を集めています。

コメント返信などでユーザーとのコミュニケーションもしっかり取り、良好な関係性を作り上げることに成功した代表的な事例といえます。

 

2.ローソン

ローソンはTwitter・Instagram・Facebookなど国内の主要SNSをほぼすべて活用したマーケティングを行っています。

2023年4月現在、Twitterのフォロワー数は770万人以上、Instagramは96万人以上とSNSマーケティングに力を入れている企業といえるでしょう。

新しい商品の紹介を写真付きで投稿したり、独自のハッシュタグを作ってSNS上でイベントを開催したりすることで、ユーザーとの繋がりを深めています。Twitterでは、リツイートキャンペーンを頻繁に行っているため、ユーザーの中でも話題になりやすく、フォロワーの増加にも繋がっています。

 

3.ドミノ・ピザ

ドミノピザもTwitter・Instagram・TikTokなどを使ってマーケティングを行っています。

おいしい食べ方やピザの箱のコンパクトな捨て方、ピザを作っている様子をTikTokで配信しています。過去には、インスタグラマーを起用したインフルエンサーマーケティングでキャンペーンの告知をしたり、TikTokのインフルエンサーにハッシュタグを付けた動画の投稿を依頼したりして、認知度の向上や購買意欲の増加に繋げました。

 

4.ハーゲンダッツ

Twitter・Instagram・Facebook・LINEを運用していて、公式SNSの合計ファン数は1000万人を超えます。

2016年の夏に「ハーゲンハート」というキャンペーンを実施しました。これは、もともとファンの方たちが自発的に「アイスの天面がハートになっていた」とSNSに投稿していたことから始まったものです。ハートの種類によって占いができるようにしたことで、さらに投稿が増え、Instagramでは投稿が4000件以上に上りました。

 

9.まとめ

スマホが普及し、自分主体の検索ではなくSNS上の口コミや話題が先行する時代ではSNSマーケティングは欠かせない存在となっています。

SNSマーケティングの大きな特徴は「大企業が一人勝ちするわけではない」という点です。Youtubeで一流芸能人より一般人のYouTuberの方が人気があるといった例のように、多数の人に共感が得られる内容であれば、どんな企業でも成功することができます。

テレビからインターネットに移り変わる時代だからこそ、早めにSNSマーケティングに触れておくことをおすすめします。
そのためにも、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。

SNSマーケティングに興味はあるが、自社でSNS運用をするのが難しいなど、お悩みの方は、SNSのプロフェッショナルであるSNSマーケティング会社さんに相談してみるのもおすすめです。

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