ウェルビーイングとは、「個人が身体的・精神的・社会的に良い状態にあり続けること」を意味する言葉。似た意味を持つ言葉としてヘルスケアやハピネスがあるが、ヘルスケアは「心身がマイナスの状態でないこと」、ハピネスは「瞬間的な幸福」を意味するという違いがある。
ウェルビーイングは医療・心理学・人事など、さまざまな業界で用いられる。特に人事業界では、従業員がより良い働き方やキャリアを実現するために、ウェルビーイングの概念が取り入れられている。
ウェルビーイングの構成要素
ギャロップ社が提唱しているウェルビーイングの構成要素
・キャリアウェルビーイング
仕事・趣味・家族との過ごし方など、人生での時間の過ごし方全てについての幸福。
・ソーシャルウェルビーイング
信頼や愛情のある交友関係を持つという幸福。
・ファイナンシャルウェルビーイング
経済的な安定による幸福。
・フィジカルウェルビーイング
病気が無いなど、肉体的な幸福。
・コミュニティウェルビーイング
会社や地元のサークルなど、何らかの集団に所属することで得られる幸福。
ポジティブ心理学におけるウェルビーイングの構成要素
・Positive emotion
楽しさや感謝など、プラスの感情を感じていること。
・Engagement
物事に献身的、積極的に関わっていること。
・Relationship
他者と良好な関係を持つこと。
・Meaning
社会や他人のためになることや、宗教行為などを通じて、自分の人生における意味を見つけること。
・Accomplishment
達成経験を持ち、自分への自信をつけていくこと。
※セリングマンによる定義
【ウェルビーイング】
読み方:うぇるびーいんぐ
英語:Well-being
例文
(1)従業員のウェルビーイング状態を保つことは、人材流出を防ぐことにもつながります。
(2)企業の魅力を上げるためにも、ウェルビーイングの実現に向けて努力しましょう。