サイトで画像をアップロードする際、SEO対策として効果的な画像の選び方や、設置方法があることを知っていましたか?

「え?画像ってただ入れるだけじゃだめなの?」と思われる方も多いと思います。
画像ファイルを入れること自体はユーザーにわかりやすく情報を伝えるために効果的です。その際、ユーザビリティをあげるとともに検索エンジン側に与える影響も考慮する必要があります。

>この記事では、サイトで使う「画像ファイル」の選び方・設置の仕方について、SEO対策として効果的な方法をわかりやすく解説します。画像の使い方でもユーザーからの評価=検索エンジンからの評価が大きく変わってきますので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

1.SEO対策における画像設置のメリット

WEBサイトの運営において、画像ファイルの設置はしっかりと理由や意味を理解した上で行いましょう。
まずはSEO対策において画像の設置によるメリットをご紹介します。

1.ユーザビリティの向上

1つ目のメリットは、ユーザビリティの向上です。
文字だけのコンテンツより、効果的に画像が挿入されたもののほうが、ユーザーは書かれてある内容を理解しやすくなります。

またアイキャッチ等を工夫して入れることでユーザーは求める情報を見つけやすくなるうえ、デザイン性の向上にも繋がります。SNS上であれば視認性の高さからクリック率が上がり、SEOでの効果が出てきます。適切に画像を挿入できなければユーザービリティに影響するので気を付けましょう。

2.検索エンジンからの評価が上がる

2つ目のメリットは、検索エンジンからの評価が上がる点です。

Googleの検索エンジンは「WEB上の民主主義は機能する」という考えに基づき、ユーザーが高く評価するサイト=有益なサイトとして判断します。効果的な画像設置を行うことで、ユーザーからの評価が上がり、それによって検索結果を上位に表示させることへと繋がるのです。

2.SEOを意識した画像選び・設置のコツ

画像設置によるメリットについて紹介しましたが、効果的に設置することが大切になります。
SEOを意識した画像選び・設置のコツとして下記の点を意識しましょう。

・コンテンツと関連した画像を使う
・内容をイメージできる画像を使う
・テキストとのバランスを考えて設置する
・ファイルサイズ・画質を最適化する
・画像を引用した場合は引用元を記載する
・画像内のテキストを見出しなどにしない
・画像のファイル名はわかりやすくする
・画像はなるべく自分で作る
・画像のサイトマップを作成する

次に上記のコツについて、ひとつずつわかりやすく紹介します。

1.コンテンツと関連した画像を使う

使用する画像はコンテンツと関連した画像を使いましょう。初心者の方でよくある間違いとして、デザイン性だけを重視した「自分が見せたい・使いたい画像」を挿入するケースがあります。

Googleの検索エンジンはユーザーファーストの考えのもと、ユーザーにとって有益なものを最優先としてコンテンツにすることが求めています。そのため、画像はコンテンツに関連した、コンテンツの内容を効果的に伝えるものを使いましょう。

例えばテキストで説明したことを画像によって理解を深められると良いでしょう。料理系の記事であれば作成過程ごとの写真を、商品レビュー系の記事であれば実際に得られた効果の結果の写真を掲載するとユーザーが読みやすく、理解しやすいコンテンツになります。

2.内容をイメージできる画像を使う

コンテンツでは、見出しの下や、テキストを区切るためにイメージ画像を使う場合が多くあります。その場合は、内容をイメージできる画像を使いましょう。

たとえば、「〇〇の注意点」という見出しなのであれば、警告を意味するようなイメージ画像が望ましいですし、「〇〇のメリット」という見出しであれば明るくポジティブな写真が望ましいです。内容と関係ない写真や、見出しと異なる写真を使っているとユーザーにとってわかりにくい(混乱してしまう)コンテンツとなるため注意しましょう。

3.テキストとのバランスを考えて設置する

画像はテキストに比べて視覚的に認識しやすいというメリットはありますが、テキストとのバランスを考え適切な量を設置することが大切です。

一般的には説明した内容に併せてその説明を表す画像を設置したり、手順を説明する場合は手順ごとの画像を設置します。一つの見出しに多数の画像があるとわかりにくくなるため、読み手の視点に立ち、一番読みやすい分量や配置を考えて設置しましょう。

4.ファイルサイズ・画質を最適化する

画像ファイルのサイズや画質が良いものが望ましいですが、ファイルサイズが大きすぎると表示に時間がかかりすぎ、ユーザビリティを下げる要因となります。

特に最近ではスマホを使ったWEBサイトの閲覧が多いため、PC以上に画像表示に時間がかかり、大きい画像では離脱率が高くなってしまいます。ボヤけず認識しやすい画質で、かつ必要なサイズにファイルを最適化しておきましょう。

5.画像を引用した場合は引用元を記載する

もし外部サイトから画像を引用した場合は、その画像の引用元は必ず記載しましょう。
引用を示す方法としては下記の2つがあります。

・引用タグ(imgタグをblockquoteタグで囲う)
・「出典:〇〇」と画像下に記載する

外部サイトの画像を無断で使用すると著作権の問題にも関わってきます。
上記の方法を使って引用元を記載しましょう。

6.画像内のテキストを見出しなどにしない

画像ではイラストや写真だけではなく、文字も自由に表現できます。
自分で見出し内容を記述したオリジナル画像を作り、それを見出しにすることも可能です。

しかし見出しを画像で表現してしまうと、SEO対策としては好ましくありません。それは見出しにはSEOにおける重要なポイントである「キーワード」が含まれているからです。

見出しを画像にしただけでは検索エンジンにキーワードが伝わりにくくなり、検索順位に影響してしまいます。もし画像で見出しを作成したい場合は、別途見出しタグとキーワードを活用しましょう。

7.画像のファイル名はわかりやすくする

画像につけるファイル名は、わかりやすいものに設定しておきましょう。Googleのガイドラインにも下記のように明記されています。

「ファイル名も画像のテーマを判断する材料として使用されます。たとえば、my-new-black-kitten.jpg のほうが IMG00023.JPG よりもテーマを判断するために役立ちます。」

自動的に画像につけられる名前より、その画像に関連した英文字の方が望ましいということがわかります。画像を表すファイル名にしておけば、検索エンジンが画像の内容を理解しやすくなるため評価が上がりやすくなります。

8.画像はなるべく自分で作る

画像はなるべくオリジナルのものを使いましょう。自分で作成できない場合もあると思いますが、オリジナル画像を使う利点として下記のようなものがあります。

・Googleが独自性(オリジナル性)を重視している
・内容との関連性を自分でピッタリ合わせることができる
・サイトのブランディングになる

誰もが使うフリー素材を使用した場合、それだけで独自性がなくなります。例えば料理系のコンテンツの場合、自分が調理している過程を写真を撮影して使用することで、内容と画像の整合性が取れ、世界で一つだけの画像を使った独自性のあるコンテンツとなります。

9.画像サイトマップを作成する

画像サイトマップは地図のようなもので、作成することで検索エンジンから認識されやすくなるというメリットがあります。画像サイトマップの作成例はGoogleサーチコンソールのこちらのページで解説されているので、自社サイトに取り入れましょう。

検索エンジンに認識されやすくなると、効果的なSEO対策となります。

3.画像ファイルに設定する「altタグ」について

SEO対策において画像ファイルのことを調べていると、高い確率で「altタグ」という言葉を目にします。この「altタグ」を利用することで、ユーザー側にも検索エンジン側にもプラスとなるため、しっかりと理解して活用しましょう。

1.altタグとは?

altタグとは、検索エンジンに画像の内容を認識させるためのタグです。

画像のaltタグ内にテキストを挿入していると、検索エンジンがその画像が何についての画像なのかを認識しやすくなるだけでなく、万が一不具合などで画像が表示されない場合には、代わりにテキストが表示されるため、ユーザーはどういった画像であるのかを理解することができます。

また、スクリーンリーダーを使った際にはaltタグ内のテキストが読み上げられるため、弱視の方のユーザビリティの向上にもつながります。

2.altタグのメリット

altタグを設定するメリットは大まかに下記のとおりです。

・検索エンジンに認識されやすくなる
・画像検索でのヒット率が上がる
・画像が読み込まれなくてもユーザーに内容を伝えられる

このように、ユーザーにも検索エンジンにも好影響を与えるためSEO対策として有効なタグとなります。

3.altタグを設定する方法

altタグの設定方法は、コンテンツ作成ツールによって異なりますが、htmlを記述することでも設定できます。
ここではユーザー数の多いワードプレス(WordPress)を例にして紹介します。

ワードプレスでは、画像を挿入すると右側に「代替テキスト」という項目が表示され、文字を入力することができます。たとえば、ハンバーグを作る方法について書かれた記事内で、調味料を加えている写真をアップしたとします。

悪い例:<img src="hamburger.jpg" alt=“">
良い例:<img src="hamburger.jpg" alt=“肉に塩胡椒を加える”>

上記のように、altタグは空欄にするのではなく、画像の内容を説明したり、内容がわかるテキストを挿入しましょう。

4.altタグを設定する必要がないケース

altタグは必ずしも全ての画像に設定する必要はありません。

たとえば、デザイン性のためだけの画像や、アイコン画像などはaltタグを設定する必要はありません。
あくまでもコンテンツにとって重要となる画像に設定するようにしましょう。

4.SEO対策で画像を設置するときの心がけ

ここまでSEO対策と画像の設置に関して紹介してきました。
SEO対策において画像を設定するときの心がけをまとめると下記の3つになります。

・画像の質や内容はユーザビリティを意識する
・画像だけではなくコンテンツ全体の質を高める
・検索エンジンにも配慮する

1.画像の質や内容はユーザビリティを意識する

画像を何のために設置するのか?という理由については「ユーザビリティの向上」を念頭においておきましょう。たとえば、デザイン性を重視する場合、理由は「ユーザーが見やすいデザインにするため」ということが大切です。

「検索上位を獲得する」、「誰かに見てもらう」ことを目的にするのであれば、設置する画像は常にユーザー目線に立って検討する必要があります。

2.画像だけではなくコンテンツ全体の質を高める

画像はもちろんコンテンツ全体の質を高めることも大切です。画像にこだわりすぎてそれ以外の質が下がらないよう配分を気を付けながらコンテンツ作成を行いましょう。

3.検索エンジンにも配慮する

紹介してきたとおり、画像はユーザーに合わせて検索エンジンにも認識しやすいように設定することが大切です。

・画像のファイル名
・altタグ

この2つをわかりやすく整理し、設置することを心がけましょう。

5.まとめ

コンテンツで画像を設置すること自体は非常に簡単ですが、ユーザビリティやSEO対策を考慮すると意外と注意点が多いものです。

画像をSEO対策の一環として効果的に活用する際には、ユーザーの目線に立って利便性とユーザーが求めるものを提供することを優先的に行いましょう。ユーザーが使いやすいサイトになれば、それだけ検索エンジンからの評価が上がることになります。

今回の記事では、SEO対策に効果的な画像の設置方法について詳しくご紹介しました。最初は手間に感じるかもしれませんが、ぜひ一つずつ取り入れながら、検索エンジン対策を行っていきましょう!

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