ペインポイント(ペイン)とは、顧客の抱えている悩みや問題のことです。アメリカのシリコンバレーでは、主にスタートアップ企業において、この考え方が既に多く採用されています。ペインポイントは、ニーズ(必要性)と混同されやすい言葉ですが、ニーズは「あれば便利」というレベルで、ペインポイントは「お金を払ってでも解決したい悩み」という意味で使われるため、ペインポイントの方が優先されるべき概念だと言えます。

しかしペインポイントを見つけることはニーズを見つけることよりも難しいと言われています。ペインポイントは、製品を利用する人にしか分からないような、細かいけれど改善してほしい点を、製品の開発者が汲み取らなければならないからです。そのため、「顧客の立場になって徹底的に考える力」や「当たり前なことを疑う力」が必要になってきます。

味の素のCook Doは、家庭で料理をする際に「簡単な料理を作りたいが、手抜きだとは思われたくない」というペインポイントを解決した例としてあげられます。痒いところに手が届く商品は、見つけづらい一方で、競合が少ないので、大きなビジネスチャンスが眠っているかもしれません。そういった意味でも、ペインポイントは重要視される概念です。

 

【ペインポイント(ペイン)

読み方:ぺいんぽいんと(ぺいん)

英語:Pain point(Pain)

例文
(1)ペインポイントは見つけづらいが、新規事業の種であり、ビジネスチャンスが眠っている可能性がある。
(2)ペインポイントを見つけるために、質問項目が細かいインタビューを実施する。

 

 

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