ODMとは、「Original Design Manufacturing」の略で、業務委託先の企業が、商品の企画、設計から生産まで、一貫して請け負うことを指します。ODMが委託者にもたらすメリットとしては、技術・ノウハウがなくても新規事業に参入可能である、スピード感のある開発が行えることなどが挙げられます。受託側としては、委託側から利益を受けることはもちろん、依頼された仕事を処理する中で、自社の技術レベル向上も見込めるのが利点です。
ODMに似た言葉に、OEMがあります。どちらも自社業務を他社に委託する点は共通しています。しかし、OEMは受託企業が生産のみを担当するのに対し、ODMはサービスのデザイン段階から、広範に業務に携わるという点が異なります。また、OEMは委託する側の会社が設計を請け負うため、主導権は委託者にあることが多いです。一方ODMでは、受託企業がより主体性を持つという違いがあります。
【ODM】
読み方:おーでぃーえむ
英語:ODM(Original Design Manufacturing)
例文
(1)ODMを採用すると、委託を行う側の企業にはノウハウが蓄積されないという懸念点がある。
(2)ODM生産方式は、携帯電話やパソコンなどの領域で多く用いられる。