メルマガは、発信者が購読者に対して定期的に配信するメール配信の一種です。企業が効果的にメルマガ配信を行うことで、メルマガ登録者との関係性の構築や、企業としてのブランドを高めることができます。
このメルマガを配信をしている方の中には、ネタ切れで困っている方も多いのではないでしょうか。
メルマガ配信を続けていくために大切なことは、「どれだけネタを持っているか?」ではなく「どれだけネタを切らさないコツを知っているか?」です。
この記事では、メルマガのネタ切れで困った時にすぐにできる対処法と、困るそもそもの原因について紹介します。ぜひ今後のメルマガを書く上での参考にしてみてください。
1.メルマガのネタ切れで困ったときの8つの対処法
メルマガでネタ探しに困った時には下記の8つを実践してみましょう。
・読者にアンケートをとる
・日常的にメモをとる
・本や雑誌を参考にする
・過去のネタからネタを探す
・他人のメルマガやブログを参考にする
・SNSからネタを拾ってくる
・ニュースをネタにする
・キーワード検索ツールを使う
どれも今すぐに実践できることなので、それぞれ活用してみてください。
次に、一つずつ解説していきます。
1.読者にアンケートをとる
1つ目は、読者にネタを提供してもらうという方法です。
購読者が一定数いるのであれば、メルマガにてアンケートをとってみましょう。
・最近困っていることはありますか?
・何か聞きたいことはありますか?
・〇〇の中で興味があるジャンルはありますか?
など、読者に対してアンケートをとるためのメルマガを送信してみましょう。
読者の中には「聞きたいことはあるけど、自分から質問するのは気が引ける」という方が一定数います。そのため、配信者からアンケートなど質問を促すメールを送信すると、反応してくれる場合があります。
もしアンケートの回答を思うようにしてくれない場合は、アンケートに答えてくれた方に対してプレゼントを用意すると良いでしょう。プレゼントは限定動画や、PDFファイルなどデータベースのものでも問題ありません。
読者が興味を持ってくれそうなプレゼントを提供する代わりにアンケートに回答してもらいましょう。アンケートの回答をベースにしてメルマガのネタを作ることができます。
2.日常的にメモをとる
2つ目は、日常的な出来事からネタをつくる方法です。
頭の中でメルマガのネタを考えがちですが、パッと思い浮かんだネタは数分〜数時間してしまうと忘れているケースが多くあります。そのため、必ずメモを取るようにしましょう。メモは些細なことで構わないので、気になったものやネタにできそうなものはとりあえずメモしておきましょう。
・同僚と会話ている時
・家族と会話している時
・友達と会話している時
・カフェで隣の人が話している話題
・街で見かけた出来事
などなど、さまざまなことがメルマガのネタとして昇華できる場合があります。また、メモを書いていると、書いているワードからネタとして使える話題が思い浮かぶ場合もあります。
3.本や雑誌を参考にする
3つ目は、本や雑誌を参考にするという方法です。
本や雑誌を読めば、自分の頭の中だけでは思い浮かばないことや、知らないことも色々と調達できます。そこから得た情報を自分なりの解釈を加えることで、オリジナルのメルマガを作成することができます。
1冊の本を読み通すのに時間がかかる場、目次から「この項目の内容ならネタが書けそう」というものを見つけて、該当のページを読んでみましょう。
本は著者だけではなく編集者を介して情報がまとめられているため、参考にすると質の高いメルマガを作ることができます。
4.過去のネタからネタを探す
4つ目は、一度送信したメルマガからネタを探す方法です。
自分が一度送信したメルマガや、過去に作成したブログなどからネタを探してみましょう。一定期間経って新しく書き直せるのであれば、もう一度ネタとして使うことができます。
もしくは、すでに使ったネタを「細分化する」という方法も有効です。例えば「売り上げをアップさせる3つのコツ」というメルマガを送っていたとします。この「3つのコツ」の部分の一つひとつを細分化し、3つのテーマのメルマガを作成することもできます。
このように、すでに使ったメルマガのネタを深堀りすることで、より具体的な内容のメルマガを配信できます。
5.他人のメルマガやブログを参考にする
5つ目は、他人のメルマガやブログを参考にするという方法です。
本や雑誌を参考にするという方法と似ていますが、読者層が同じ人のメルマガやブログであれば、利用できるネタが見つけやすくなります。
特に内容が面白く、人気なインフルエンサーが配信しているメルマガやブログを参考にすると、読者のニーズにマッチする内容のメルマガが作りやすいです。これは「読者数が多い=読者のニーズを掴んでいる」可能性が高いからです。
自分なりの切り口でアレンジしてメルマガのネタにしましょう。
6.SNSからネタを拾ってくる
6つ目は、SNSで話題になっている話題からネタを作る方法です。
最近ではネット上で様々なニュースがバズっているため、人気の出ている話題を使ってメルマガのネタにすることができます。例えば「最近SNSでこのような話題が有名になっていましたが…」という内容から始めて、自分の意見を組み込むことで1つのネタとして使えます。
すぐに実践でき、話題性もあるのでネタ切れの際におすすめです。
7.ニュースをネタにする
7つ目は、テレビやネットで話題になっているニュースをネタにする方法です。
SNSの話題よりも更に多くの方が認知している可能性が高く、かつ時事性を含んでいるため、読者の興味を引きやすいというメリットがあります。「自分が配信しているメルマガのジャンルとは関係ない」ということでも、視点を変えて繋げることで、使えるネタにできるでしょう。
一つのジャンルから様々な話に繋げていく力もつくため、継続的に実践することをおすすめします。
8.キーワード検索ツールを使う
8つ目は、キーワード検索ツールを使う方法です。
「ラッコキーワード」といったキーワード検索の専門ツールのほか、Googleなどで特定のキーワードを入力すると、そのキーワードでよく検索されているサジェストワードもヒットします。
例えば、「メルマガ」というワードで検索すると下記のようなサジェストがヒットします。
・メルマガ配信とは
・メルマガ登録
・メルマガ 開封率
・メルマガ テンプレート
・メルマガ 作り方
・メルマガ 無料
このようなサジェストから「メルマガの開封率を上げるには?」、「初心者でも簡単なメルマガの作り方」など、多様なネタが作れます。サジェストに上がるワードは検索数が多くニーズが高いため、効果的なネタとして使えるでしょう。
2.メルマガのネタ切れで困らなくなるためのコツ
ネタ切れの対処法について紹介しましたが、ネタ切れで困らないためには、土台として下記の点に注意しましょう。
・ペルソナを具体的に設定する
・メモを取る習慣をつける
・メルマガを書く時間を決める
・ブログを作る
・別ジャンルにもアンテナを貼る
・切り口を変えて考える癖をつける
上記がなぜメルマガのネタ切れを防ぐのかについて、詳しく紹介します。
1.ペルソナを具体的に設定する
ペルソナ(想定読者)が具体的に設定されていない場合、メルマガのネタ切れを起こしやすくなります。
ペルソナ=自分のメルマガを喜んで読んでくれる読者像と考えましょう。年齢、性別、職業、年収、趣味、家族構成、悩み、1日のスケジュールなどを細かく設定することで、仮定の読者を設定します。
そのペルソナがこちらに対して聞いてきそうなことや、日頃悩んでいることをイメージすることで自然とメルマガのネタが浮かんできます。メルマガがネタ切れを起こした際にも「このペルソナなら今どんなことを聞きたいだろう」と考えることで、メルマガの軸をブラさずに配信できます。
また、メルマガ読者もペルソナにマッチする人が集まるため、後々のマーケティングやネタ選びも比較的楽になるでしょう。
2.メモを取る習慣をつける
メルマガを配信しているのであれば、メモを取る習慣をつけるのは必須です。
有名実業家のホリエモンこと堀江貴文さんは、どんなに忙しいときでもメルマガは欠かさず配信しているといいます。ライティングは別人が担当しているかもしれませんが、ネタは堀江貴文さん本人が考えています。
著書の中で「メルマガは書く時にネタを考えているわけではなく、日頃スマホにメモしたことをまとめているだけ」と書いています。
ゼロから書き始めるとネタが思い浮かばずに挫折しやすいため、日頃からメモを取る癖をつけましょう。メルマガを書く際にはメモしてある内容を膨らませていくようにすると、ネタ切れせずにメルマガを配信できるでしょう。
3.メルマガを書く時間を決める
メルマガを書く時間や、配信する時間を決めることも大切です。
書く時間を限定する、投稿時間を決めるなどの「締め切り」を決めずにメルマガを書いていると、作業に時間を掛けすぎるため挫折しやすくなります。書いたり配信する時間を決めておくことで、時間内に記事を完成させることに慣れていきます。
『パーキンソンの法則』で「仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する」と言われているように、締め切りがなければその分ネタは思い浮かばないので、自分で締め切りをつけるようにしましょう。
4.ブログを作る
メルマガとは別にブログを作ることも有効です。
ブログは別ジャンルのものでも構いません。思いついたことを書いたり、日頃の出来事を書いていると、自然とネタが思い浮かんでくることがあります。「何気なく文章を書き始めたら、書きたいことが溢れてきて止まらなくなった」経験があるという方も多いのではないでしょうか。
ブログはメルマガを書き始めるための下準備としても有効ですし、困った時はネタを探し出すためのメモ帳ともなるためおすすめです。
5.別ジャンルにもアンテナを貼る
別のジャンルだとしても「自分の書くジャンルには関係ない」と切り捨てず、自分なりの視点で読み解く癖をつけてみましょう。
例えば、プロスポーツ選手による「政治とスポーツは共通する点がある」という発言がこれにあたります。チームをまとめるためには政治力が必要といった側面があると読み解いた上での発言でしょう。
これは一例ですが、どんなジャンルでも突き詰めれば、何事にも共通するポイントは必ず見えてきます。「共通点を見つけるゲーム」として気軽に始めるなどして、メルマガのネタに繋げていくように考えてみましょう。
6.切り口を変えて考える癖をつける
共通点探しと同じく、切り口を変える癖も大切です。
例えば、「新型コロナウイルス」というネタ一つだけでも下記のようなネタが思い浮かびます。
・仕事と新型コロナウイルス
・新型コロナウイルスと経済
・新型コロナウイルスと健康
・新型コロナウイルスによって変化した人間関係
このように、さまざまな側面から切り口を変えることで、自分のジャンルにつなげることができるはずです。
これはどのようなテーマでも有効なので、習慣化してみてください。
3.メルマガがネタ切れで書けなくなる原因
そもそもなぜメルマガがネタ切れをしてしまうのか?の原因については、下記のようなものが考えられます。
・頭の中だけで考えている
・書く時間を決めていない
・ペルソナを設定していない
・ゼロから書きはじめようとする
・テンプレートを作っていない
・同じ内容はダメだと思っている
・ネタが決まってから書こうとしている
ここまで紹介してきた内容を踏まえて、簡潔に紹介します。
1.頭の中だけで考えている
ここまでも何度か紹介したとおり、頭の中だけで作り上げようとするのはNGです。頭の中で考えていると、ネタがまとまらず先送りや、せっかくのいいネタでもボツにしてしまう可能性が高くなります。
パソコンやスマホもしくはノートの上に書き出しましょう。
2.書く時間を決めていない
締め切りを決めていない場合、無限に先延ばしをしてしまうため、メルマガを書く時間もしくは曜日を決めておきましょう。
もし自分で決め切れない場合や、甘えてしまう場合は、メルマガにて「このメルマガは毎週水曜日と金曜日の19時に配信します。」と宣言してしまうことをおすすめします。
3.ペルソナを設定していない
「どんな人にメルマガを配信しているのか?」を明確にしていなければ、どんなネタを探せばいいのかすらわからなくなります。
メルマガを配信するのであれば、ペルソナは必ず設定しておきましょう。
4.ゼロから書きはじめようとする
ゼロから書き始めるのではなく、メモや本、雑誌からある程度配信するネタの軸は決めておきましょう。
「今日は〇〇について配信する。どのような具体例を入れようか」など、ある程度軸を決めておけば、メルマガは書きやすくなります。
5.テンプレートを作っていない
構成についても、ある程度自分の中で使えるテンプレートのようなものを持っておくと良いでしょう。
例えば、メルマガのテンプレートとして有名な文章構成として下記のようなものがあります。
・問題提起
・共感、理解を示す
・教育、問題解決の方法提示
・読者を鼓舞する
・読者に変化をもたらす内容のシェア
上記のようなテンプレートを活用しましょう。
テンプレートに当てはめて文章を作成することで、構成で悩む時間が減ります。
6.同じ内容はダメだと思っている
同じネタでも、改めて配信すると、読者にとって有益な情報となります。
時間が経過した分、情報を新しくしたり違った視点から書く必要がありますが、近しい内容・結論がダメというわけではありません。困った場合には、一度同じ内容のメルマガをリライトしてみましょう。
7.ネタが決まってから書こうとしている
書きながら内容を決めていくという方法もあります。
まずは文章を書き始めてみると、その過程で新しくアイデアが浮かんだりしやすいものです。「ネタが決まってから書こう」とすると、いつまでたっても書けない場合もあるでしょう。「最初のリード文だけでも書こう」という風にハードルを下げてライティングを始めるのも良いでしょう。
まとめ
メルマガのネタ切れは、定期的に配信を続けていればよく起きることです。メルマガを途切れさせず書くためには、メルマガのネタを上手に探せるようになったり、ネタを切らなさないためのコツを知っている必要があります。
今回はメルマガを継続して配信できるよう、ネタ切れにならないためのコツや考え方を色々とご紹介しました。すぐに実践できるものも複数あるので、ネタ切れで困っている方は是非一つずつでも実践してみてください。コツを知って工夫をしていくことで、より安定して質の高いメルマガ配信をできるようになるでしょう。