Twitterは2008年4月から日本で本格的なサービスが開始された、文字や動画、画像などを投稿ができるSNSサービスです。年齢層は若年層〜中年層が多めと言われていますが、幅広い年齢層が利用しており2021年1月現在ではアクティブユーザー数は約4,500万人となっています。
リアルタイム性が高く、爆発的な拡散力を持っている点がTwitterの特徴です。そのためサービス登場から10年以上立っている現在、衰えを感じさせるどころか、Twitter中心とした話題がテレビニュースで取り上げられることも増えています。こういった背景から、Twitterをうまく活用することで自社の商品・サービスの認知や、プロモーションを効果的に行うことが可能です。そのためTwitterをマーケティングツールとして利用する企業も年々増えています。
今回の記事では、初心者でもわかるようにTwitterマーケティングについての特徴、メリット・デメリットから具体的な手法、注意点までわかりやすく解説します。これからのマーケティングを考えるうえで役に立つ情報を載せていますので、ぜひ参考にされてください。
１．Twitterマーケティングとは
「Twitterマーケティング」とは、その言葉どおりTwitterを活用してマーケティングをおこなうSNSマーケティング手法のひとつです。Twitterは140文字の短文、画像、動画を登録することができるSNSです。ブログよりも気軽に投稿することができるため、登場以来高い人気を誇るSNSとなっています。
Twitterでは、事業者が活用しやすいようにマーケティングツールを提供しています。その拡散力の強さから、多くの会社が自社アカウントを作成し商品・サービスの紹介を自主的に行っています。
そのためTwitterの特性を理解してうまく活用することで、効果的にマーケティングを行うことができます。
２．Twitterマーケティングの特徴
Twitterマーケティングを考えているのであれば、その特徴をよく理解しておきましょう。
特徴を大まかにまとめると、下記のようになります。
・爆発的な拡散が起こりやすい
・ユーザーと親近感のあるやりとりができる
・Twitterアナリティクスによる分析がしやすい
・リアルタイムの話題とシンクロさせやすい
次に、これらの特徴について一つずつ解説していきます。
１．爆発的な拡散が起こりやすい
1つ目の特徴は、Twitterの拡散力です。
Twitterでは他人や自分のツイートした内容を、ボタンひとつでリツイートすることができます(通称：RT)。他ユーザーのつぶやきをリツイートすると、自分のフォロワーがそのつぶやきを見れるようになります。
たとえば、10人のフォロワーがいる人が1つのツイートをリツイートすると、その投稿を10人のフォロワーが見ることになります。もしその10人からさらにリツイートされれば、10人の各アカウントのフォロワーもリツイートを見ることになります。そしてさらにリツイートされれば…という風に、一人のリツイートが結果的に多くのユーザーの目に留まることもあります。
このような現象を「バズる」と言います。
ツイートがバズると、テレビやYahooニュースなどで取り上げられることもあります。そうなれば、従来のマーケティングとは比べものにならないほどの費用対効果を生みだすことになります。
２．ユーザーと親近感のあるやりとりができる
2つ目の特徴は、ユーザーと近い距離で双方向性のあるコミュニケーションができることです。
ツイートの見たユーザーは、ツイートにコメントを返信したり、コメント入りのリツイートが可能です。従来のマーケティングでは、ユーザーに対して一方的に宣伝・広告するものがほとんどでした。しかし Twitterマーケティングならユーザーと企業側がコミュニケーションを取ることが可能です。
たとえば、ある企業が「1月30日までセールをします！」と広告したとすると、ユーザーが「送料はいくらですか？」、「〇〇はありますか？」などと広告ツイートに対してコメントすることができます。
もちろんコメントには返信することができるため、ユーザーの意見・感想・相談に反応することができます。その対応を真摯に行うことで、企業イメージをアップさせ、顧客との信頼向上を図ることができます。
３．Twitterアナリティクスによる分析がしやすい
3つ目の特徴は、解析ができる点です。
Twitterでは「Twitterアナリティクス」という解析ツールが無料で提供されています。Twitterアナリティクスでは、いいねやRTの数、ツイートがユーザーに表示された数、反応したユーザーの性別や年齢層、住んでいる地域などをデータとして視覚的に見ることができます。
どういうツイートに反響が多かったのかなどを解析し、マーケティングの改善に役立てることができます。
４．リアルタイムの話題とシンクロさせやすい
4つ目の特徴は、リアルタイムな話題とシンクロさせることができる点です。
Twitterが日本で初登場したのは2008年4月23日ですが、2021年の現在も多くのユーザーに利用されている世界的に知名度が高いSNSです。なぜTwitterが廃れることなく現在まで使われているのか？というと、その理由のひとつにあるのが「リアルタイム性」です。
Twitterのツイートはその気軽さから、特にリアルタイム性が高く、トレンドや話題を生み出しやすいSNSといえます。
たとえば、ポッキーの日(11月11日)には「ポッキーを買った」というツイートが日本中で多くなるため、Twitterのトレンドに取り上げられます。また、ジブリ作品の『天空の城ラピュタ』では、主人公たちが唱える「バルス！」という呪文がテレビ放送と同時にツイートされることで有名です。
このようなリアルタイムの話題とシンクロさせられるのも、Twitterの大きな特徴と言えます。
３．Twitterマーケティングのメリット
ここまで紹介してきたTwitterの特徴を踏まえて、Twitterマーケティングのメリットについて解説します。
Twitterマーケティングの特徴は下記のとおりです。
・無料ではじめられる
・手軽に見てもらいやすい
・ユーザーと近い距離でコミュニケーションがとれる
・リツイートによる拡散力がある
次にこれらのメリットについて１つずつ解説します。
１．無料ではじめられる
1つ目のメリットは、 無料で始められる点です。
Twitterのアカウント開設は、メールアドレスもしくは電話番号があれば無料でできます。メールアドレスはGmailやヤフーメールのような無料メールサービスのアドレスでも可能です。そのため複数のアカウントを無料で運用することもできます。
Twitterの機能としては、広告出稿以外の機能であればほとんどが無料で使えるため、試験運用であればお金をかけることなく十分なテストが行えます。また拡散によって”バズ”が起これば、無料で大きな収益を生み出すことも可能です。
２．手軽に見てもらいやすい
2つ目のメリットは、 ユーザーに気軽に見てもらえるという点です。
たとえば、テレビであればCMが入ると多くのユーザーが画面からいったん目を離します。しかし、Twitterであれば自分のタイムラインに、フォローしているユーザーのツイートが時系列に次々に羅列されるうえCMも入らないため、ユーザーは気軽に読み続けてくれる可能性が高くなります。
テレビ広告ほどの強制力が無いぶん、ユーザーにも気軽に商品やサービスのツイートを見てもらえるのです。
３．ユーザーと近い距離でコミュニケーションがとれる
3つ目のメリットは、 ユーザーと近い距離で会話できる点です。
特徴でも紹介したとおり、コメントの設定によってフォロワーは自社のツイートにコメントを書き込むことができます。従来のマーケティングやプロモーションは企業による一方的なものでした。しかしTwitterマーケティングを利用することで、双方向性のあるプロモーションが可能になります。
Twitterマーケティングを実施している企業では、SNS担当者がTwitterを運営していることがほとんどです。そしてユーザーのコメントに対して丁寧に返信することにより、コアなファンを獲得しています。
このようにTwitterを通じてユーザーの意見・感想・相談に即座に反応し、直接返信できるため、従来よりユーザーと圧倒的に近い距離でコミュニケーションが可能になります。
４．リツイートによる拡散力がある
4つ目のメリットは、 Twitterの持つ拡散力です。
特徴でも紹介したとおり、Twitterではリツイートによる拡散力があります。Twitter以外のSNSにもリツイートのような機能はありますが、Twitterの強みはアクティブユーザー数の多さです。Twitterの月間アクティブユーザー数は、2021年1月時点で約4,500万人とされており、国内トップクラスとなっています。
そのため、リツイートされたツイートが多くのユーザーの目につく可能性が高く、話題性によっては爆発的な拡散が起こりえます。無料でアカウントを開設できることも考えれば、費用対効果に優れたマーケティングツールだと言えるでしょう。
４．Twitterマーケティングのデメリット
続いてTwitterマーケティングのデメリットについて解説します。
メリットだけではなくデメリットについてもよく理解した上で運用しましょう。
Twitterマーケティングのデメリットをまとめると下記のようになります。
・炎上する可能性がある
・ダイレクトな広告の場合、嫌われやすい
・ツイートが流れてしまう
・フォロワーを集めるまでに時間がかかる
これらのデメリットについて１つずつ解説します。
１．炎上する可能性がある
1つ目のデメリットは、炎上する可能性がある点です。
ツイッターは紹介したとおり、バズによる拡散が期待できる反面、悪目立ちする可能性も高いSNSです。たとえば、差別用語を含んだツイートや、倫理的に問題視されやすいツイートをしてそれが拡散されてしまうと、企業イメージの低下に繋がることになります。
また、ユーザーによる悪意ある解釈によっては批判を集めることもありえます。過去には企業が発信したツイートが炎上し、企業側が謝罪したり、サービスの停止に追い込まれたケースなどもあるため、 迂闊なツイートには十分注意する必要があるでしょう。
２．ダイレクトな広告は嫌われやすい
2つ目は、あからさまな広告行為が嫌われる点です。
Twitterを利用しているユーザーの多くは、日常的なコミュニケーションや何気ない話題を楽しんでいます。そのため、企業によるあからさまな広告ツイートは無視されやすく、場合によっては嫌われて批判を受けることもあります。
Twitterはマーケティングツールとして優秀です。しかしあくまでもSNSであるため、 ユーザーが楽しめたり、興味を持つことができるプロモーションを行なう必要があります。
３．ツイートが流れてしまう
3つ目のデメリットは、ツイートが時間とともに流れてしまうという点です。
ツイッターで発信した情報はフォロワーであるユーザーに表示されますが、時間経過とともに他のツイートに流されてしまうという弱点があります。
そのためツイートする際には、想定するターゲットがツイッターを利用する時間帯を狙う必要があります。リツイートはリツイートされた瞬間に表示されるため、頻繁にリツイートされるならいいですが、リツイートをあまりされない呟きであれば、すぐ他のツイートに埋もれてしまいます。
対策としては、一定の場所に表示される 「Twitter広告(有料)」を使うか、自社アカウントの固定ツイートとしてトップに表示させるといった方法があります。
４．フォロワーを集めるまでに時間がかかる
4つ目のデメリットは、フォロワーを集めるまでに時間がかかる点です。
自社アカウントを作成した場合、作成した時点でのフォロワーは0人です。そのためすぐにツイートをしたとしても、誰かに見られる可能性はまずありません。自社アカウントのツイートを多くのユーザーに見てもらうためには、まず自社アカウントのフォロワーを増やすことが先決といえるでしょう。
フォロワーを増やす方法としては、インフルエンサーを起用したり、Twitter広告を活用したり、プレゼントキャンペーンを実施するなどの方法があります。
５．Twitterマーケティングの手法3つ
続いて、Twitterマーケティングの主な手法3つを紹介します。
Twitterマーケティングを行う場合、大きく分けて無料でマーケティングを行う方法と、有料でマーケティングを行う方法があります。
１．マーケティング用のアカウントを運用
まずは無料でマーケティングを行う方法ですが、自社のアカウントを開設して運用する方法がこれにあたります。
シンプルかつ今すぐにでもできる無料の方法ですが、即効性がない点には注意しましょう。この方法ではまずはフォロワーを増やすことが先決なため、ユーザーが興味をもつ内容や、ユーザーにとって有益なツイートを定期的に発信する必要があります。
自社の商品やサービスのプロモーションしか発信しないでいると、ユーザーには「広告」とみなされ敬遠されやすくなります。発信の際は注意して内容を決めましょう。
２．Twitter広告を使う
有料でマーケティングを行う方法として「Twitter広告」があります。
Twitter広告はその名のとおりTwitter上で広告を出稿できるサービスで、年齢層や興味関心のターゲッティング設定し、広告を打つことができます。Twitter広告ではリンクのクリック、フォロワーの獲得など、事前に指定した目的に応じたアクションが発生したときのみ課金されます。
有料ですが、拡散によって費用対効果の高い広告が見込めるうえフォロワー獲得にも有効です。
３．インフルエンサーを起用する
有料のマーケティング手法として「インフルエンサーの起用」も効果的です。
インフルエンサーは、ある特定のユーザーや層に影響力がある人物を指します。YouTuberや芸能人に関わらず、Twitter上で有名なイラストレーターや4コマ投稿者など、様々なジャンルのインフルエンサーがいます。
自社社の商品やサービスとマッチしたインフルエンサーに自社商品をPRしてもらうことで、認知度や売り上げを上げることができます。また、自社アカウントとコラボやプレゼントキャンペーンなどを展開するなど、自社アカウントを育てる目的で活用することもできます。
６．Twitterマーケティングの成功率をあげるポイント
最後にTwitterマーケティングにおいて成功率をあげるポイントについて解説します。
ただ闇雲にTwitterでアカウント運用するのではなく、下記のポイントに注意しながら自社アカウントの運用を心がけましょう。
・顧客像を明確にする
・プロフィールと固定ツイートをしっかり作る
・目標値を設定する
・解析・分析・改善を意識する
・Twitter上のトレンドを掴む
次にこれらについて詳しく解説していきます。
１．顧客像を明確にする
1つ目のポイントは、 顧客像を明確にすることです。
自社アカウントに興味を持ってくれそうなユーザーの顧客像をイメージし、どのようなアカウント運営をすればいいかの指標を作ります。年齢、性別、興味・関心、Twitterを利用する時間帯、ターゲットがフォローしているインフルエンサーなど、事細かに顧客のイメージを作っておけばツイートする内容や方向性を決めやすくなります。
Twitterではフォロワー同士は同じ興味・関心を持ったユーザー同士であることが大半です。そのため1人の具体的なターゲットに刺されば、そのフォロワーに対してもアピールしやすくなり、拡散効果も期待できるようになります。
２．プロフィールと固定ツイートをしっかり作る
2つ目のポイントは、 プロフィールと固定ツイートをしっかりと作ることです。
デメリットで紹介したとおり、Twitterではツイートが時間とともに流れやすく、あからさまな広告は嫌われる傾向にあります。そのため、自社の主張したいことや、アピールしたいことはプロフィールや固定ツイートとして常時表示させることが大切です。
ユーザーのほとんどは、気になる呟きをした人をすぐにフォローするのではなく、まずはその人のアカウントのプロフィールや固定ツイートを確認します。興味を持ってくれたユーザーが自社アカウントをフォローしてくれるかどうかの要となるポイントなので、プロフィールや固定ツイートの内容を推敲し、時間をかけてしっかり作りましょう。
３．目標値を設定する
3つ目のポイントは、 目標値を設定することです。
Twitterで何かプロモーションを行う場合、目標値を決めておくとフィードバックがしやすくなります。
具体的な目標としては次のようなものがあります。
・リツイート数
・フォロワー数
・いいね数
・インプレッション数
上記について、「どのくらいの期間で、どのくらいの数を目指すのか？」と決めておくと改善の指標にしやすくなります。
４．解析・分析・改善を意識する
4つ目のポイントは、 アナリティクスを活用して解析・分析・改善をおこなうことです。
Twitterマーケティングは他のマーケティングに比べて手軽にできるというメリットはありますが、長期的な目線で改善していくことが大切です。よく「Twitterアカウントは二次曲線的に成長する」といわれているとおり、バズると一気にフォロワー数が増えることがあります。
つまり数ヶ月や1年単位でみると微弱な伸びしか見せなかったとしても、ユーザーのニーズや興味・関心に刺さる発信ができるようになれば、うなぎ上りに自社アカウントが成長する可能性があるということです。そのため、定期的にTwitterアナリティクスを解析・分析し、ツイートする内容について改善することを心がけましょう。
また、他社でバズを起こしたツイートなどを参考にするのも有効的です。
５．Twitter上のトレンドを掴む
5つ目のポイントは、 Twitter上のトレンドを掴むことです。
自社アカウントの発信だけではなく、Twitter上のトレンドを掴むことはTwitterマーケティングで非常に重要となります。Twitterで話題になる内容では#ハッシュタグをつけられることが多いです。ハッシュタグは検索されやすいため、特に人気のハッシュタグを使って関連ツイートを行えば、多くのユーザーの目につきやすくなります。
そのためバズっているトレンドの話題に自社のプロモーションをうまく絡ませたり、シンプルに話題についてツイートすることで認知度を上げることができるでしょう。世の中のトレンドをよく観察し、Twitterアカウントの運用を行いましょう。
まとめ
Twitterマーケティングは個人でも企業でも今すぐに始めることができる手軽なマーケティング手法です。Twitterは日々トレンドが変わり、ユーザーの興味も移り変わりやすいSNSです。そのため、最初は思い通りにアカウントの運用が進まないかもしれません。
しかし、長期的にアカウントを運用することでTwitter上でバズりやすい内容や、トレンドの移り変わりの傾向が感覚的に掴みやすくなります。また、インフルエンサーがどのようなツイートをしているのか、うまくいっている企業がどのようなTwitterマーケティングを行っているのか、などもいつでも確認できるため、非常に勉強になるSNSでもあります。
まずはTwitterで自社アカウントを開設することから始めましょう。そして、今回紹介した内容を一つずつ実践して、効果的なマーケティングを行ってみてください。
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見積もりが欲しい場合は、一度に見積もりがそろいますので、比較検討もしやすいかと思います。
