PPAPとは、パスワード付きzipファイルをメールに添付して送付し、同じ経路でパスワードを後送するメール送信手法のことです。PPAPが広まったのちにデメリットがいくつか指摘されたことからPPAP対策が行われるようになりました。
このPPAPという略語は、以下の頭文字を取っています。
(P)Password付きZIPファイルの送信
(P)Passwordの送信
(A)暗号化
(P)Protocol(プロトコル)
PPAPが広まった当初のメリットは、1通目で宛先を間違えてもパスワードは2通目で送るため、ファイルの情報の流出を防止できることでした。その後、PPAPのデメリットが指摘されました。例えば以下の3つです。
①メールサーバーが盗聴されている場合には、1通目・2通目どちらのメールの盗聴も可能となるため、意味がない
②そもそもzipファイルの安全性が高くない
③1度のやり取りで2度の電子メールを扱うため、効率が悪い
このことからPPAP廃止を求める声が多く集まり、2020年11月に平井卓也デジタル改革相が中央省庁でPPAPを廃止する方針を示しました。このことから、PPAPを廃止する企業が増えてきているのが現状です。また、PPAPをさせないという動きもみられています。
【PPAP】
読み方:ぴーぴーえーぴー
英語:PPAP
例文
(1)いまだにPPAP対策を行っていない企業も少数存在している。
(2)PPAP対策は、セキュリティー上行うべきだ。