MRとは、Mixed Realityの略で、日本語では「複合現実」と呼ばれます。ARとVRを融合させたような技術で、仮想世界と現実世界を合わせる技術のことを指します。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のVRゴーグルやヘッドセット、スマートフォンなどを用いて体験します。ハンドジェスチャーなどを通して、デジタルコンテンツを直接操作することが可能です。具体的には、製造業の訓練や遠隔手術などに使われています。
上にも挙げたように、ARやVRは、響きも似ていることから、MRと混同しやすい言葉です。しかしこれらの3つは、ベースとなる空間(現実/仮想)、使用デバイスなどに違いがあります。
まずARは、現実世界を主体とする「拡張現実」のことです。スマートフォンやタブレット、ARグラスを用いて、CGコンテンツにアクセスすることができます。MRと異なり、基本的には操作できません。
一方「仮想現実」を意味するVRは、ARと対照的に、主軸は仮想世界にあります。HMD(ヘッドマウントディスプレイ)型のVRゴーグルやヘッドセット、MRグラスなどを活用し、バーチャルの世界に入り込んだような体験をできるのが特徴です。デバイス本体やコントローラーを使って操作することができます。
【MR】
読み方:えむあーる
英語:MR(Mixed Reality)
例文
(1)MRは、娯楽に留まらず、産業分野(企業の技術者育成など)にも活用されている。
(2)複数人の同時体験やハンズフリー操作が可能な点は、MRの特徴である。