マーケットインとは、消費者のニーズに合わせて企業が企画・開発をおこなう方法のことです。一見由来は海外のように見えますが、実は和製英語で、日本のみで使われている言葉です。マーケティング2.0とも呼ばれ、1980年代頃に、消費者に経済的余裕が生まれたことから重視されるようになった考え方です。これと対になるプロダクトアウトという言葉もあります。

顧客のニーズを確認した上で商品開発を行うため、一定の売り上げが見込め、失敗する確率が低いです。しかし顧客が望むものを作るため、画期的なものが生まれにくく、類似品が多い可能性も高くなってしまうという特徴があります。

マーケットインの事例として、2つ紹介します。

1つ目に、スマートフォンです。
iPhoneが発売されてから、さまざまな企業がスマートフォンの開発に力を入れました。iPhoneがいち早く取り入れた、タッチスクリーンでの操作やインターネット検索を手軽に利用できることがユーザーの求めているものであると気づき、ニーズに沿った商品の発売をするようになりました。

2つ目に、自動ロボット掃除機です。
共働きの家庭が増え、家事にかける時間がなかなか取れなくなったことで、自動で掃除をしてくれるロボット掃除機を求める声が大きくなりました。その結果、ルンバなどのごみを自動で吸い取ってくれるロボット掃除機が開発されました。

 

【マーケットイン】

読み方:まーけっといん

英語:market oriented

例文
(1)マーケットインの手法で商品開発するには顧客のニーズを調査する必要がある。
(2)USJはマーケットインによって売り上げを回復した。

 

おすすめの記事