AIDMA(アイドマ)の法則とは、マーケティングにおいて顧客が商品を知ってから買うまでの意思決定のプロセスを5段階に分けて示したもののこと。お客様がどの程度の購入意欲や認識の段階にいるのかを分析することで、お客様のタイミングに合わせた適切なマーケティング戦略を立てるために利用される。

AIDMAの法則は、Attention(注意)・Interest(興味を持つ)・Desire(欲しくなる)・Memory(記憶する)・Action(買う)の5段階で構成されている。

Attentionは、お客様が商品を知っている段階。
Interestは、お客様が商品の内容や特徴を理解して興味を持った段階。
Desireは、お客様が商品を手に入れたいと思っている段階。
Memoryは、商品を手に入れたいと思ったことを覚えている段階。お客様が後日もう一度商品を見かけて、欲しかったことを思い出すというリマインドが起きる段階。
Actionは、実際に商品を買う段階。

 

《AIDMAを取り入れた事例》 

1.檸檬堂
[Attention]果実などを使ったフレッシュさを押し出すパッケージが多かった中で、漢字を用いて酒屋の暖簾をイメージしたパッケージにすることで、差別化を図り、認知してもらう。
[Interest]レモンだけで数種類の商品を展開。アルコール飲料のイメージがないコカ・コーラ社からの販売という点も消費者の興味を引いた。
[Desire]SNSで話題になっていたものの、当初は九州限定で販売されていたため、九州以外の地域の人たちは手に入れることができなかった。
[Memory]全国販売を決め、全国で流れるCMも放映した。
[Action]恵比寿に檸檬堂とおつまみを無料で提供するお店を期間限定でオープン。試飲機会を設けて、購買意欲を促した。

2.TSUBAKI
[Attention・Interest]有名な女優を多数起用したCMを流し、多くの人に認知してもらい、同時に興味を引いた。
[Desire]店頭でサンプルを配布し、実際に使用してもらうことで、良さを理解してもらう。
[Memory]POPの作成や店頭で商品を目立たせるなど、多くの人の目に止まる工夫をした。常にCMが放映されている状態も、思い出してもらうということにつながった。
[Action]TSUBAKIの商品はどこの店舗でも並んでいることが多いため、いつでも購入することができた。日用品ということもあり、購入のハードルもそこまで高くなかった。

 

【AIDMAの法則

読み方:あいどまのほうそく

英語:AIDMA

例文
(1)AIDMAの法則は、自動車などの、お客様が知ってから買うまでの期間が長い商品のマーケティング戦略を考える際に有効とされています。
(2)AIDMAの法則はAISASなど時代に合わせた他の考え方のモデルに応用されています。

 

 

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