ベンチャーキャピタルとは、成長見込みのあるベンチャー・スタートアップ企業に対して、出資を行う投資会社のことです。創業したばかりで、銀行から資金を調達することが難しい新規企業に対して、支援を行います。新規企業が将来的に上場した際、株式を売却し、キャピタルゲインを得ることを目的としています。銀行からの借り入れとは異なり、返済の義務がない点が大きな特徴です。
ベンチャーキャピタルが出資金を調達する方法は主に2つあります。1つめはベンチャーキャピタルの自己資金である場合です。対して2つめは、投資ファンドを立ち上げ、投資家から資金を集めるという手法です。機関投資家・個人投資家などから出資を募り、そのファンド・マネージャーとして企業に投資を行います。
似た言葉に「エンジェル投資家」があります。出資の対象や目的は同じですが、エンジェル投資家は個人投資家であるのに対し、ベンチャーキャピタルは企業が行う投資であるという違いがあります。また、第三者から出資金を募るベンチャーキャピタルは、個人の意思で投資を行うエンジェル投資家より、確実に利益を得ることを重視しています。そのため、出資を受けるハードルが高い傾向にあります。
【ベンチャーキャピタル】
読み方：べんちゃーきゃぴたる
英語：venture capital
例文
（１）ベンチャーキャピタルは出資を行うだけでなく、コンサルティング業務などを通じて企業の成長を支援する。
（２）企業の業績によっては、ベンチャーキャピタルは出資金を回収できない可能性もある。その点でハイリスク・ハイリターンの側面もある。
