4Pとは、マーケティング戦略を策定するために用いられるフレームワークの1つです。商品やサービスの売り方を具体的な行動として整理するために、Product(プロダクト)、Price(プライス)、Place(プレイス)、Promotion(プロモーション)の4つの視点から考えるフレームワークです。
マーケティング戦略策定は、「環境分析→戦略立案→具体的な行動計画」というステップで行われ、4P分析はその中の「具体的な行動計画」を行うために用いられます。
具体的な分析内容
Product(プロダクト)
生産する商品やサービスがどのようなコンセプトを持ち、どのように差別化するかという観点です。商品のブランドやデザインも含まれます。
Price(プライス)
商品やサービスの価格をいくらにするかという観点です。得られる利益やユーザーはいくらまで払いそうかという予測をもとに決定されます。
Place(プレイス)
流通させるルートや販売場所などをどこにするかという観点です。売るために最適な店の立地や商品の品ぞろえ、商品を置く場所なども含まれます。
Promotion(プロモーション)
広告宣伝、販売促進などをどの媒体で、いつ、だれに向けて行うかという観点です。
4P分析の実例
ここでは4P分析の実例として、ローソンのスイーツ事業である「ウチカフェスイーツ」ブランドを取り上げて説明します。
Product
・GODIVA監修のスイーツなど、本格的なスイーツを販売
・コロナによる自粛疲れを癒す、ちょっとしたご褒美というコンセプト
Price
・300円以上の、専門店よりは安いがコンビニスイーツとしては少し高い価格帯
Place
・病院や日本郵政グループとのフランチャイズ契約による、利便性の高い場所への出店
・健康志向のナチュラルローソンなどの展開
Promotion
・「バスチー」など、SNSでの発信・共有を狙った名前やパッケージの作成