SRとは、Substitutional Realityの略で、日本語では「代替現実」と呼ばれます。過去の映像を現在の世界に投影し、あたかもその出来事が目の前で起こっているかのように感じさせる技術です。体験者はHMD（ヘッドマウントディスプレイ）を装着し、目の前の現実空間を見ます。そこに、以前実際に記録された映像を混ぜることにより、現実と過去の区別がつかなくなるという効果があります。
似た技術にAR、VRがあります。AR・VRも、SRもどちらも現実世界では再現が難しいことを体験できるという点では共通しています。一方で、AR・VRは体験者が仮想情報であると認識しているのに対し、SRは仮想情報を現実に起きていることのように捉えるという違いがあります。実世界でのSR活用例は、まだ多くありません。しかし、人間のメタ認知（自分の認知を客観的に捉える働き）の仕組み解明に役立つことなどが期待されています。
【SR】
読み方：えすあーる
英語：SR（Substitutional Reality）
例文
（１）SRは主に心理、医療の現場などでの活用が見込まれている。
（２）SR最大の特徴は、体験者が錯覚を感じる点にある。
