フロービジネスとは、顧客との取引が1回で終わるビジネス形態で、主に飲食店や小売店などで採用されています。フロービジネスは売り切り型のビジネスなので、最初の仕組みを作る必要がなく、短期間で収益化しやすいというメリットがある一方、季節や流行に左右されやすく、収益が安定しにくいというデメリットもあります。
そのほかにストックビジネスというビジネスモデルもあります。ストックビジネスは、顧客と契約を結んで、継続的な利益を得るという形態をとります。このビジネスモデルは、安定した収益が得られる一方で、ビジネスを始めるのに手間がかかり、収益化にも時間がかかります。
このようにフロービジネスにもストックビジネスにも長所・短所があります。最近では双方のメリットを活かしたハイブリット型のビジネス形態が増えてきています。例えば任天堂では、ゲーム機やゲームソフトを販売する、既存のフロービジネスに加え、オンライン通信が可能になる、定期購入型のNintendo Switch Onlineというストックビジネスも展開しています。またテーマパークのチケットの当日券・年間パスポートの両方を販売するビジネス形態も、フロー・ストックのハイブリット型ビジネスだと言えます。
【フロービジネス】
読み方:ふろーびじねす
英語:transactional business、one-time sales
例文
(1)フロービジネスは、収益は安定しにくいものの、商品が爆発的に売れる可能性もある。
(2)フロービジネスとストックビジネスを融合した新しいビジネスが増えている。