記事の書き方

 

はじめに

筆者は、2013年からクラウドソーシングでライターをはじめ、今ではWebライターとして生計を立てることができています。大学、大学院は経済系の学部だったので、論文の書き方を学んだことはありますが、専門の講座を受けるなど、ライターになるための特別な訓練を受けたわけではありません。裏を返せば、特別な講座を受けなくても、やり方次第で文章を書く仕事はできるのです。

今回は、社内のオウンドメディア、ブログ担当になったものの「記事なんて書けない、どうしよう」というあなたのために、WEBライティングの際、実践してほしい書き方のコツを4つお伝えします。

 

記事が書けない最大の理由は、やり方を知らないから。

本題に入る前に「記事なんて書けない」と思っている人が、なぜそのような状態に陥っているのか考えてみましょう。

・模試の成績が良くても書けない人は多い

筆者は大学受験で小論文を選択科目の1つにしていたので、予備校で授業も受けていました。その時、講師の先生がおっしゃっていた言葉が今でも印象に残っています。「試験が開始しても、すぐに書き始めないように。どこで何を書くのか、そのためには今までに勉強してきた知識や問題文をどのように使うかを考えてから、下書きを作って書き出すように」―そして「すぐに書き始める人は、大体残念な結果に終わりますよ」とも付け加えていたのです。高校3年生だった私は、その言葉に大変な衝撃を受けたものですが、文章を生業にする今となっては、そのアドバイスが如何に正しかったかを実感しています。

つまり「最低限の文章の書き方」を知ってさえいれば、「文章が書けない」と悩むことはありません。裏を返せば、それを知らなければ、文章はやっぱり書けないのです。筆者の周囲には、日本でも有数の有名大学出身者がかなりいます。当然、大学受験時代は模擬試験でもかなりの偏差値をたたき出していたであろう人達ばかりです。しかし、そのような人の中でも文章が書けない、と悩んでいる人はたくさんいます。

 

・まずは「やり方」を知り、試すこと

結局のところ、まずは「最低限の文章の書き方」を知り、それを地道に実践していけば、文章は書けるようになります。

これから紹介する4つのアドバイスを是非チェックしてください。

1.骨子案を作る
2.適切な情報源をあたる
3.引用と盗用の違いを理解する
4.書いた文章は一度読み直す

 

1.骨子案を作る

最初にやるべきことは「骨子案を作る」ことです。

どこに何を書くか決める

「骨子案?なんだそりゃ?」と思うかもしれませんが、どこに何を書くか、記事の設計図を作るということです。筆者はテキストエディタ(「メモ帳」など)に、以下のようなメモを骨子案として作っています。

ちなみに、下記が今回の記事を書くための骨子案です。

件名:【現役ライター直伝】記事が書けない、と悩む人に試してほしい4つのアドバイス

1.記事が書けない最大の理由は「やり方を知らないこと」
1-1.模試の成績が良くても書けない人は多い
1-2.まずは「やり方」を知り、試すこと

2.アドバイス1.骨子案を作る
2-1.どこに何を書くか決める
2-2.決めないで書くのは「材料を知らないでカレーを作るようなもの」

3.アドバイス2.適切な情報源をあたる
3-1.基本は「公的機関が発表しているもの」
3-2.デマ、噂に頼らない

4.アドバイス3.引用と盗用の違いを理解する
4-1.引用ルールを正しく理解しよう

5.アドバイス4.書いた文章は一度読み直す
5-1.時間があれば翌日もう一度読もう

 

7年近く文章を書いていると、これだけである程度は書けるようになりました。
しかし、これから本格的に文章を書く人は

・書きたいと思うこと(キーワード程度でもOK)
・参考にしたい本、URL

など、付随する情報も書き込んでおくといいでしょう。

 

記事は骨子案で9割決まる

骨子案を作るメリットとして、「何を書けばいいのか自分の中で整理できるので、長い文章でも効率的に書ける」ということが挙げられます。骨子案を作ることがいかに重要か、参考になるたとえ話を紹介しましょう。

カレーを初めて作ろうとするときは

1. レシピを見て、材料を揃える
2.下ごしらえする
3.煮込んで仕上げる

というプロセスを踏みます。

しかし、材料を揃えなければ、下ごしらえすることも、煮込んで仕上げることもできません。
骨子案を作り、何を書くのか自分の頭の中で整理するのは、さしずめ「レシピを見て、材料を揃える」段階に当たるでしょう。文章を書く上での要になる作業なので、最初のうちは丁寧にやってみるのを心がけてください。

 

私の周囲には税理士、弁護士、ファイナンシャルプランナーなどの専門家が多いのですが、厳しい試験に合格したり、合格後も研鑽を重ねていたりする方々でも、「文章を書くのが苦手」という人がかなりいます。聞いてみたら、私がやっているような骨子案を作ることはあまりやっていないようでした。

「文章を書くのが苦手」という人は、大体「どこに何を書くか」を決めないで取り掛かっていることが多いです。記事を書くときは、必ず最初に骨子案を作成するようにしましょう。この骨子案の出来で、記事の完成度が決まります。ぜひ試してみてください。

 

2.適切な情報源をあたる

料理をする人なら、材料の良し悪しがある程度料理の出来上がりを左右することがわかると思います。文章も同じで、適切な情報源をあたり、それを自分の中で考え、言葉で表現することが仕上がりを左右するのです。

では、どんな材料=情報を利用して文章を書けばいいのか、考えてみましょう。

基本は「公的機関が発表しているもの」

私は普段、クレジットカードや保険など、金融分野のコンテンツを書くことが多いです。そのため、法律や制度の間違いは許されないので、金融庁や国税庁、業界団体が発表しているデータを中心に使うようにしています。

他の分野でも、情報を仕入れるときは「公的機関が発表しているもの」を最優先で仕入れるようにしましょう。もちろん、公的機関が発表しているからといって、100%正しいとは限りません。ただし、信ぴょう性という意味ではかなり高いのも事実です。

 

デマ、噂に頼らない

一方、文章を書くときにやってはいけないのが「デマ、噂に頼ること」です。日本の刑法には、こんな規定があります。

刑法233条
虚偽の風説を流布し,又は偽計を用いて,人の信用を毀損し,又はその業務を妨害した者は,三年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する。

これだけだとわかりにくいかもしれませんが、平たく言うと「デマや噂を流したのが原因で、人の信用を傷つけたり、店舗を休業に追い込んだりした場合は、逮捕されることもある」と考えましょう。過去には、熊本地震の時に「動物園からライオンが逃げ出した」というツイートをした男性が逮捕されました。
参照;https://www.sankei.com/west/news/160720/wst1607200109-n1.html

文章においても、デマや噂に頼るのは厳禁です。人を傷つけたり、ビジネスを廃業に追い込んだりする恐れもあるのが文章だ、という倫理観を強く持ち「この話の出どころはどこか」を確認しながら書くようにしましょう。

 

3.引用と盗用の違いを理解する

文章を書く仕事をしていると必ず言われるのが「コピペ(コピー&ペースト)は厳禁」ということです。簡単に言うと、Webサイトや書籍などに掲載されている文章をそのまま貼り付けることですが、これは「無断引用」にあたります。他人の著作権を侵害している行為にもなるので、絶対にやめましょう。

引用ルールを正しく理解しよう

もちろん、文章の中で新聞記事や書籍の一部を紹介する必要がある場合は掲載してもかまいません。これは「引用」といって、法的にも認められています。具体的には、次の5つの条件を守るようにしてください。

引用される著作物が公表されていること
引用部分と自分の著作物とが明瞭に区別されていること
自分の文章と引用文との間に主従関係があること
報道、批評、研究など正当な目的があること
出所の明示

また、Web記事の場合であれば、Twitter上の反応を紹介することもあるはずです。その際もただコメントを紹介するのではなく、埋め込み機能を使い「誰がツイートしたのか」がはっきりわかるようにしましょう。

 

4.書いた文章は一度読み直す

無我夢中になって文章を書いているときは案外気づかないものの、後になって見直して「なんだこりゃ」と思うことは往々にしてあるものです。また、自分では正しい表現だと思っていたとしても、人から見ると違っていたりすることだってあるでしょう。人間である以上、ミスを0にすることはできませんが、できることなら0に近づけたいものです。
取り入れてほしいテクニックを2つ紹介します。

時間があれば翌日もう一度読もう

もし、締め切りまでに時間があるなら、1日置いてもう一度自分が書いた文章を読み直してみましょう。疲れているときにはとんでもないミスをしがちなので、できれば朝に読むと効果が大きいです。もちろん「こうした方がもっといい」と思える箇所があったら、直してもかまいません。

 

周囲の人にも読んでもらおう

自分の文章をよりよくするためには、上司など周囲の人にも読んでもらいましょう。もし「なぜここはこう書いたのか」と突っ込まれたら、的確な回答を出せるようにしておいてください。また、自分が後輩の文章をチェックする側に立った場合は「ここをこうしたほうがもっと良くなる」とできるだけ具体的に改善点を指摘してあげましょう。ただ「面白くない」「下手」と感想だけを言ったのでは、改善にはつながらないし、言い方次第では人間関係にひびが入ります。

 

まとめ

これまで文章を書く仕事をしたことがなかった人が、いきなり記事の仕事を任された場合、「書けるかな・・・」と不安になってしまうかもしれません。今回紹介した基本のアドバイスを参考にして、何度も練習を繰り返していけば、きっと大丈夫です。書き方のコツさえつかめば、だんだん楽しくなってきますのでめげずに取り組みましょう。

 

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