CCPA(California Consumer Privacy Act)とは、日本語でカリフォルニア州消費者プライバシー法を表す用語。カリフォルニア州の住民を対象にした、アメリカでは初となる個人データの保護に関する法律のこと。企業が所有する個人情報の取り扱いについて、消費者側の権利と企業が果たすべき義務を定めている。
CCPAが定められた背景としては、2016年の米大統領選挙におけるFacebookの個人データ流失・悪用事件などによって、個人情報保護への関心が高まっていたことが挙げられる。カリフォルニア州はアメリカの州の中でも有数の人口を誇り、シリコンバレーにあるGoogleやFacebookなど大手企業が多数集まっていた。そのため他の州に先立って個人データの保護に関する取り組みを行う場所として選ばれた。
CCPAでは消費者側の権利と企業が果たすべき義務について、以下のそれぞれ8つの項目を定めている。
◆消費者の権利
・略式開示請求権
・拡張開示請求権
・アクセス及びポータビリティの権利
・事業目的で個人情報の販売又は開示を行う事業者に対する情報請求権
・個人情報の販売に関するオプトアウト権
・子供のためのオプトイン権
・削除権
・CCPA上の消費者の権利の行使を理由として差別されない権利
◆事業者の義務
・消費者への通知義務
・消費者要求への対応のビジネスプラクティスに関する義務
・研修義務
・記録管理義務
・要求の検証義務
・未成年者に関する特則の義務
・差別の禁止
・個人情報の性質に照らして合理的なセキュリティの手続と慣行を実装する義務
【CCPA】
読み方:カリフォルニアコンシューマープライバシーアクト
英語:California Consumer Privacy Act
例文
(1)CCPAは、カリフォルニアの住民のデータを扱う日本の企業にも適用されます。
(2)CCPAと同じく個人情報の保護に関する法律として、EUのGDPRがあります。