プロダクトアウトとは、企業側の方針を重視した商品開発を行うことを意味するマーケティング用語です。企業側が作りたい物や得意とする物を商品開発するので、企業の技術力や強みを発揮することができ、他にない商品を作れば大ヒットする可能性があります。しかし世の中のニーズに合わなければ売れないときもあり、ハイリスクハイリターンの手法だと言えます。
しかし現代では、ヒット商品を作るのに顧客のニーズを無視することはできないので、プロダクトアウトにもその要素が入ってきています。また、顧客のニーズを重視するマーケットインの手法を使う企業も増えています。
プロダクトアウトの事例として、2つ紹介します。
1つ目に、iPhoneです。
タッチスクリーンでの操作や薄型のデザインは、今までにない画期的なものとしてユーザーに驚きと革命をもたらし、大ヒットしました。現代の日本では、iPhoneがかなりのシェアを占めています。
2つ目に、ウォークマンです。
今は外出中に音楽をスマホなどで聞くことができますが、ウォークマン(カセットテープ)が発売されるまでは考えられないことでした。音楽再生機能を小型化して持ち運びできるようにしたことは、革新的でユーザーの心をすぐに掴み、大ヒットとなりました。
【プロダクトアウト】
読み方:ぷろだくとあうと
英語:product out concept
例文
(1)プロダクトアウトからマーケットインに方針を変える。
(2)あの企業はプロダクトアウトの商品開発によってヒット商品を生み出した。