ピボットとは、回転軸という意味です。最近では、企業経営における「方向転換」や「路線変更」という意味で使われるようになりました。今までの事業から別の事業に転換したり、これまでとは異なる企画を行ったりする場合を指します。
《ピボットの成功事例》
1.任天堂
創業当初は、トランプや花札の製造・販売を中心に行っている企業でした。しかし、1970年代頃から家庭用・業務用のコンピュータゲームの開発・販売を始めます。このピボットにより、1985年発売のスーパーマリオブラザーズが大ヒットを記録しました。今でも任天堂は日本を代表する企業として、人気を維持し続けています。
2.TSUTAYA
レンタルビデオ事業を展開するTSUTAYAは、Tポイントカードを活用したマーケティング事業も行っています。他企業と連携して、TポイントカードをTSUTAYAだけでなく、さまざまなお店で使えるようにしました。そして、そこから得た顧客の趣味嗜好や行動履歴をデータ化し、そのデータを企業に提供することで、マーケティングに活用しています。BtoCのサービスからBtoBへのサービスへピボットを行い、成功した事例です。
【ピボット】
読み方:ぴぼっと
英語:pivot
例文
(1)ピボットを行う際は、企業の軸をしっかりと持ち、タイミングをよく考えて慎重に行いましょう。
(2)ピボットを行うと、現在の自社の事業戦略が市場のニーズを掴めていたのかを把握することができます。