エクスポネンシャル・テクノロジーとは、指数関数的に成長していくテクノロジーのこと。人工知能やVRなどの技術が例として挙げられる。
従来の技術が直線的で予想のつきやすい成長を遂げるのに対して、予測できないような急速で大きな変化を遂げる技術のことを指す。
シンギュラリティ大学という機関が28種類の技術をエクスポネンシャル・テクノロジーとして定義している。
(シンギュラリティ大学は、レイ・カーツワイル氏とピーター・ディアマンディス氏がアメリカシリコンバレーで設立した教育機関)
28種類のエクスポネンシャル・テクノロジー
- 無人航空機
- バーチャルリアリティ(VR)
- 拡張現実(AR)
- ビッグデータ分析
- サービスロボット
- 機械学習
- 脳とコンピューター結合
- 3Dプリンター
- 4Dプリンター
- デジタル取引
- 携帯式分析機
- 自動運転車
- シェアリングエコノミー
- モジュール化
- 再生可能エネルギー
- 知覚インターフェース
- 量子コンピューター
- 郡制御、群知能
- 人工臓器
- ナノ粒子
- ナノ素材
- 遺伝子治療
- 遺伝子編集動植物
- センサー郡
- スマート繊維・素材
- テレプレゼンス
- 感情コンピューティング
- ニューラルネットワーク
エクスポネンシャルとは
エクスポネンシャル(指数関数的)とは、ある物の量や数値が増加するにつれて、ほかの物の量や数値が急激に増加することを意味する。最初のうちはゆるやかに増加するものの、ある地点を超えてからはその増加量が急激に増えるという性質がある。
科学技術の分野においては、ある1つの科学技術の発展が、さらに他の科学技術の発展にもつながるために、科学技術が発展するにつれてその発展のスピードも早くなっていくと予想されている。
また、このように科学技術が指数関数的に発展していくことを、レイ・カーツワイルは「収穫加速の法則」と呼んでいる。
エクスポネンシャルに関連した言葉としてリニア(直線的・線形的)があり、こちらはある物の量や数値が増加したのと同じ分だけ、他の物の量や数値が増加するということを意味する。エクスポネンシャルは増加した量や数値よりもさらに多くの量の変化が起こるという点に違いがある。
【エクスポネンシャル・テクノロジー】
読み方:えくすぽねんしゃる・てくのろじー
英語:Exponential technology
例文
(1)エクスポネンシャル・テクノロジーの発達は今までにない速度での変化を社会にもたらすでしょう。
(2)シンギュラリティ大学という機関が28種類の技術をエクスポネンシャル・テクノロジーとして定義しています。