昨今では、採用活動に動画を活用する企業が増えてきました。スマートフォンやSNSの普及により、ニーズが高まっています。そんな中、「自社でも採用動画を取り入れたい」「採用動画の具体的なイメージが欲しい」という方が多いのではないでしょうか。本記事では、そんな方々に向けて採用動画の事例を項目別に紹介していきます!

まずは採用動画について知りたい!という方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

事例の紹介前に!まずは基本を押さえましょう

採用動画とは

採用動画とは採用に関わる様々な事柄を動画で発信し、求職者に会社への理解を深めてもらうコンテンツのことを言います。具体的には、社員の仕事内容や職場の様子などを動画にしたものです。効果としては、会社の知名度アップや、イメージの向上、求職者とのミスマッチを防ぐといったさまざまな効果があります。

制作時の予算相場

動画制作の予算相場や撮影期間、特徴をまとめてみました。基本的には10万~60万で制作することができますが、高額になれば200万円程度かかる場合もあります。動画の長さや盛り込む内容によって変わってくるので、参考程度に見てみてください。

動画の種類 料金 撮影期間 完成するまで 特徴
企業紹介 30〜60万円
1日程度
~1カ月半
比較的短期間での制作可能。手軽に制作できる。
座談会
10〜30万円
1日程度
~1ヶ月半
比較的短期間での制作可能。手軽に制作できる。
インタビュー
10~80万円
1日程度
1~2ヶ月
比較的短期間での制作可能。手軽に制作できる。
密着型
80~200万円
1~3日
1.5~2.5ヶ月
撮影に時間がかかり、機材の調達も必要。
ドキュメンタリー
200万円~
3日以上
2.5ヶ月以上
撮影や演技などもすべてプロに任せることが多い。撮影から完成まで時間がかかる。

参考にしたい!採用動画事例6選

1.株式会社ジンズホールディングス

動画時間:5分27秒

JINSで働いている社員同士が座談会形式で、仕事のやりがいや職場の雰囲気など、様々な事柄について語り合っています。社員同士だからこそのカジュアルな雰囲気やリアルな声を聞くことができるのが魅力的な部分です。コーディネートに自社の商品である眼鏡を取り入れているところも、JINSならではの素敵なポイントです。

2.ディップ株式会社

動画時間:2分57秒

スタイリッシュなコンセプトで、人材会社ならではの「採用に対する想い」を、求職者に訴えかけるような内容が魅力の動画です。現場社員のインタビューも盛り込まれているので、社員1人1人の仕事に対する情熱や、やりがいも伝わってきます。

3.RFA digital brains株式会社

動画時間:4分1秒

社長や取締役、マネージャーがRFA digital brainsの社員の魅力について語っています。クライアントのことを1番に考え、上昇志向が強く、積極的に挑戦していく姿勢が伝わってくる内容になっています。「尖ったヤツだけやってこい」とインパクトのあるフレーズを採用コンセプトで、動画を見て共感してくれる人材にピンポイントで伝えることで、採用する側と応募する側のミスマッチを防ぐことができますね!

4.株式会社エイチーム

動画時間:1分1秒

「仕事を楽しくするのは自分だ」というコンセプトのもと、現場社員がどんな時にワクワクを感じるのか、インタビューを通して語っています。デザイナーやプランナー、エンジニアなど、職種ごとの違った視点から語られているため、求職者は「自分にはどの職種が向いていそうか」をイメージしやすい内容になっているのも魅力的なポイントです。1分で視聴完了できるのも、気軽に見ることができていいですね!

5.株式会社ブシロード


動画時間:8分32秒

現場社員へのインタビューを通して、1人1人の仕事に対する情熱が語られています。仕事内容や入社後のギャップの有無だけでなく、社風や職場の雰囲気など、リアルな面まで盛り込まれているので、より魅力が伝わるような内容になっています。コンテンツをプロデュースしている会社であるからこそ、「エンターテインメント」への情熱が伝わってきます。

6.トヨタ自動車九州

動画時間:2分17秒

この動画では、職場の風景を盛り込みながら、トヨタ自動車九州の役割を求職者に訴えかけるような内容になっています。「会社は人でできている」と、社員を大切にしている社風であるということが伝わってきます。

中途採用向け!採用動画事例2選

採用動画は、新卒を対象とした内容が多い傾向にあります。しかし、中途での求職者向けに動画を制作したいという方も多いのではないでしょうか。ここでは、中途採用向けの採用動画の事例を紹介します。

ディップ株式会社

動画時間:4分15秒

こちらは、中途でのエンジニア募集を呼びかける動画になっています。1人1人の「個」を大切にしていることや、プロのエンジニアとしてさらに成長できる環境であることが伝わってきます。その他にも、会社特有の環境(社内カフェや共有スペースなど)や現場社員の仕事に対する生の声も紹介されており、入社したいという気持ちが高められる1本です。

株式会社セライロ

動画時間:3分11秒

こちらは、ドラマ仕立てになっている中途採用動画です。美容院であるセライロの採用動画では、1度やめた美容師に、再度復帰するというストーリーになっています。「1度やめてからのブランクが心配」という求職者の不安を取り除き、「ここ会社でならまた頑張れるかも」と前向きに思わせてくれる動画です。ドラマ仕立ての動画は、同じ状況にある方や、同じ不安を抱えた求職者の不安を取り除くことができる効果があります。

トレンドを取り入れた採用動画事例2選

昨今では、ショート動画やドキュメンタリー動画などがトレンドになっています。ここでは、現在のトレンドを取り入れた採用動画を制作している企業を紹介します。

キャリアリンク株式会社

こちらの動画は、スマートフォンの画面サイズに合わせた縦型ショート動画です。オフィスツアーをテーマとしており、動画1本でどのようなオフィスなのかを理解することができます。ショート動画であること、且つ字幕がついているので、移動時間などの隙間時間などに気軽に視聴することができます。キャリアリンクでは、オフィスツアーだけでなく、社員へのインタビュー動画など、今のトレンドを取り入れたショート動画を公開しています。

株式会社ネオキャリア

動画時間:15分8秒

こちらの動画は、新卒の社員の1日に密着した動画になっています。 入社時に行われた新入社員研修で1位を獲得した、成長意欲の高い社員の1日のスケジュールが細かく紹介されています。動画には職場の様子なども盛り込まれており、入社後のイメージがつかみやすくなる効果があります。

8.まとめ

今回は採用動画の事例を10選紹介しましたが、考にしたくなる、かっこいい採用動画は見つかったでしょうか。「採用動画を作りたいけどイメージがわかない」という方も、より鮮明なイメージを持てたのではないでしょうか。

採用動画は、上手く利用することで大きな効果を発揮します。企業理念や社員の福利厚生、働き方、誇れる商品など発信したいことがたくさんあるかもしれませんが、目的を絞ることが大切です。求職者の印象に残ることを意識しながら、明確なターゲット設定や求職者のニーズの把握、伝えたい自社の魅力を盛り込んだ動画を制作しましょう。求職者が「この会社で働きたい!」と思える動画を制作して、良い人材の確保につなげましょう。

おすすめの記事