メルマガで最も気を付けるべきものとして「タイトル」が挙げられます。
これは、どんなにメルマガの内容が素晴らしかったとしても、タイトルが良くなければ読んでもらえないためです。

メルマガ読者の目に最初に入る「タイトル」次第で、そのメルマガが開かれるかスルーされるかが決まります。

年収何億も稼ぐトップYoutuberが「内容よりもサムネが最重要」と発言していることからも、視聴者がクリックするかどうかがサムネに掛かっていることがわかります。このYoutubeのサムネは、メルマガにとってのタイトルと言えます。

今回の記事では、開封率を上げるメルマガタイトル作成のコツについて詳しく解説します。メルマガの開封率がなかなか上がらない方から、メルマガをこれから始める方まで、役立つ内容になっていますのでぜひ参考にされてください。

1.メルマガでなぜタイトルは重要?

前述したように、メルマガにおいてタイトルが重要な理由は、読者にとって最初の判断材料となるものだからです。

たとえばニュースサイトを開いた場合、「上から順に見てみる」というよりは「気になるニュースをクリックする」ということが多いのではないでしょうか。そして記事のタイトルを見て「気になるニュース」かどうかを判断する場合が大半だと思います。

興味が湧かないタイトルであればクリックされず、記事の内容がどれほど有益でも読まれることはありません。このように、メルマガはもちろん、ブログや動画コンテンツなどの情報発信において、「タイトル」は最重要の項目と言われています。

2.メルマガで知っておきたい読者の3つの壁

ではメルマガのタイトルはどのように付ければよいのでしょうか。

タイトルの付け方は、場合や条件にもよりますが、基本的には「配信者と接点のない新規顧客が読む」ことを想定してタイトル付けするのが望ましいです。

その上で注意するべき読者の心理として、下記のようのものがあります。

・読まない
・信じない
・行動しない

これらについてひとつずつ紹介します。

1.【Not Read】読まない

メルマガを配信しても、登録した読者が必ず読むわけではありません。

配信したメルマガに興味を持ってもらうためにも、「2021年7月号」というようなシンプルなタイトルをつけるのはNGです。読者は簡単にメルマガを読まないということを前提とし、どうすれば読みたくなるメルマガになるのか意識しながら作成する必要があります。

2.【Not Believe】信じない

メルマガ配信者と読者の間で信頼関係が構築されるのは、読者が長期的にメルマガを読んだ場合のことです。

登録から間もなければ間もないほど、読者は届いたメルマガの情報に対して懐疑的になるものです。読者の興味を引こうとして過度な宣伝をしてしまうと、かえって信用を落とす可能性もあります。

信用できそう、読んでみたいと読者に思われるようなタイトルを心掛けましょう。

3.【Not Act】行動しない

基本的に、信頼関係が築けていない相手からの情報には興味

そのため「このメルマガは見るべき!」などのような指示口調のタイトル付けは避けましょう。あくまでも自然と開きたくなるタイトルを心がける必要があります。

ここまで紹介した『読まない』、『信じない』、『行動しない』はメルマガ本文でも言えることです。読者はメルマガに対して懐疑的であるという前提でコンテンツを作成しましょう。可能な限り工夫した内容にすることで、より多くの読者に響く内容になり、ライティングや構成力も向上させることができるでしょう。

3.メルマガタイトルを決める前にやるべきこと

メルマガのタイトル作成の前に、まずは下記の点についてそれぞれ明確にしておきましょう。

・メルマガの役割
・メルマガの目的
・読者(ペルソナ)

1.メルマガの役割を明確にする

「あなたの会社にとってメルマガの役割はなんですか?」と聞かれてすぐ答えられない場合、メルマガ配信を続けているうちに方向性がブレる可能性があります。

たとえば、

・「新規顧客と信頼関係を構築するためのツール」
・「信頼関係ができた人をオンラインサロンに勧誘するツール」
・「興味がありそうな人にセミナー告知のためのクローズドなお知らせツール」

など、メルマガを配信する目的をハッキリさせましょう。そうすればどのような読者に対し、何を配信すればいいのかが明確になります。また、既に信頼関係がある読者や、全く関係が築けてない新規読者など、相手によってメルマガタイトルの付け方を変えてもよいでしょう。

2.メルマガの目的を明確にする

配信するメルマガの目的も明確にしておきましょう。つまりなぜメルマガを配信するのかという点です。

具体的な目標を設定しておくことで日々配信するメルマガの方向性が固まります。

たとえば「最終的に商品のセールスにつなげる」という目的があるのであれば、日々送信するメールは商品に興味を持ってもらうための知識の共有などになります。

3.読者(ペルソナ)を明確にする

どのようなマーケティングでも同じですが、ペルソナは設定しておきましょう。
ペルソナとは「想定顧客」のことを指します。

・年齢
・性別
・職業
・年収
・家族構成
・趣味
・休日や平日のライフサイクル
・最も暇な時間帯
・性格や嗜好

上記のような読者像を設定しておくことで、配信するメルマガの内容や方向性を考える際の指標とすることができます。

4.開封率がUPするメルマガタイトルの付け方

次に、メルマガのタイトル付けついてご紹介します。

これまで数多くのメルマガが効果測定され、メルマガのタイトルは下記の点を踏まえることで開封率が上がるとされています。

・具体性
・意外性
・ニュース性
・緊急性

これらについて、一つずつご紹介します。

1.具体性

1つ目は具体性です。

例えば「これを読めば健康に関する知識がアップします」というタイトルより「1日5分で肩こりが軽減するストレッチ法」の方が具体的ですよね。メルマガに書かれている内容が一目でイメージでき、なおかつ読むメリットまで想像できるタイトルが理想的です。

具体性を上げるコツとしては「メリットを記載する」、「数値や数字を入れる」などがあります。

2.意外性

2つ目は意外性です。

思わず開きたくなるようなタイトルをつけることで開封率を上げる方法です。

例えば「1日3時間の運動と食事制限で体脂肪は下がる」というタイトルでは、当たり前なので魅力がありません。一方で「1日30分の運動は太るからやめましょう」というタイトルには意外性があります。

※もちろんタイトル詐欺は信頼を失うので本文では「中途半端に運動した気になっていると逆に食べすぎるので注意」といったようにタイトルの意味を説明することが必要です

つまり、「え?どういうこと?」と中身を見たくなるタイトルをつけるのがポイントということです。

3.ニュース性

3つ目はニュース性です。

ニュース性とは、そのとき話題になっている時事ネタをタイトルに絡める方法です。

例えば2021年の夏にはオリンピックが話題になりました。

・「金メダリストの〇〇選手も使っている健康サプリ」
・「オリンピックで急激に売り上げが伸びた〇〇」

上記のように、時事ネタをタイトルに組み込むと読者の興味・関心とマッチすることが多く、開封率が上がります。

あくまでも時事ネタは切り口として、自社の伝えたい情報と絡めてうまく活用しましょう。

4.緊急性

4つ目は緊急性です。

古くから使われている手法ですが、「今だけ」「期間限定」「○○時まで」「○人限定」といった緊急性を組み込んだタイトルにすると開封率が上がります。

人間心理として「得したい」という気持ちよりも「損したくない」という気持ちがあるため、セールスなどでは多用されます。

過度に煽ることは禁物ですが、セールスのメルマガやどうしても読んでほしい内容を配信する際にうまく活用しましょう。

5.開封率が低いメルマガタイトルの特徴

一方で開封率が低いメルマガのタイトルにはどのようなものがあるのでしょうか。

開封率が下がる原因としては下記のようなものがあげられます。

・タイトルが長い/ 見切れている
・読者のニーズとマッチしていない
・過度な煽り
・セールス感が強すぎる
・タイトルから読むメリットを感じられない
・送信頻度が高すぎる
・読みにくい時間帯に配信される

これらについて、一つずつご紹介します。

1.タイトルが長い・見切れている

メールが届いた時に表示されるタイトル文字数には限度があります。

読者が利用しているデバイスにもよりますが、一般的には20文字±2文字程度がベストとされています。そのため、読んでもらえるタイトルにしようと情報量を盛りすぎるのは要注意です。

タイトルが見切れていると、開封率自体を下げる一因になります。読者が一目で理解できる長さにしましょう。

2.読者のニーズとマッチしていない

「効果的なタイトル」にするには、内容が読者のニーズとマッチしている必要があります。情報の価値は、対象者が何を求めているかによって変わります。

まずは自社が抱えている顧客のニーズを理解しておきましょう。開封率や反応率が低いのであれば、読者のニーズとメルマガがマッチしていない可能性があります。

3.過度に読者を煽っている

反応率をあげる目的で、過度に読者を煽るようなタイトルをつけるメルマガもあります。

たとえば「あなたが貧乏であるたったひとつの理由」などは、人間心理として開封したくなるようなタイトルです。しかし、このような過度に読者を煽るタイトル付けは「開封してもらうこと」が目的になってしまっています。

読者からの信頼が得られないような内容にならないよう、中身のあるメルマガになるように注意しましょう。

4.セールス感が強すぎる

一方的なセールスを苦手とする人は多いです。

例えば、家にセールスマンがやってきた場合、迷惑に思う人が大半です。メルマガも同様に、セールス色の強いメルマガは迷惑フォルダーに入れられたり、ブロックされる可能性が高くなります。

長期的に考えてメリットを出せるよう、読者にとって有益なメルマガを提供しつつ、セールス系のメルマガは間を空けながら送るようにしましょう。

5.タイトルからベネフィットを感じられない

基本的に開封されるメルマガというのは、タイトルを読んだだけで「読む価値がある!」と思うものです。

20文字という範囲のなかで「このメルマガには自分が知りたいことが書いていそうだ!」と思われるタイトルをつけましょう。

6.送信頻度が高すぎる

質の高いメルマガでも配信頻度が高すぎると開封率の低下につながります。

メルマガ配信ツールのアナリティクスなどを活用しながら、開封率が落ちない配信頻度を心がけましょう。

無難な配信頻度として、1週間に3〜4回程度の配信から始めてみましょう。

7.読みにくい時間帯に配信される

メルマガは配信頻度に加えて配信する時間帯に注意しましょう。

例えば、11時や15時頃に配信してしまうと、大半の人は仕事で忙しいためメルマガの開封率は低くなります。一方夕食後の19時以降などは比較的開封率が高い時間です。

配信予約設定などを活用し、読者がメールをチェックしやすい時間帯を狙って配信しましょう。

6.メルマガタイトルを作成する基本ステップ

最後にメルマガタイトルを作成する基本ステップを簡単に紹介します。

大まかな流れとしては下記のとおりです。

step1.メルマガの目的を決める
step2.仮のタイトルをつける
step3.本文を作成する
step4.メルマガの内容を一言で表すタイトルを考える
step5.タイトルの原案を複数作成する
step6.キーワードをブラッシュアップする

これらの各ステップについて簡単に紹介していきます。

1.メルマガの目的を決める

まずは配信するメルマガの目的を決めましょう。

基本的に、1通のメルマガで伝えるべきテーマや結論は1つにしましょう。複数のテーマを取り扱おうとするとまとめるのが難しくなり、何が言いたいのかわからない内容になってしまいます。また、内容が複雑ではタイトル付けも難しくなります。

もし複数のテーマを思いついたときは別途メモに取り、次回以降のメルマガの題材としましょう。

2..仮のタイトルをつける

タイトルは最初につける必要はありません。

最初は簡単な仮タイトルをつけ、本文の完成後に最適なタイトルを作成しましょう。

3.本文を作成する

メルマガの本文を書きます。

メルマガでの題材と伝えたい結論を決めたら、それに沿って本文を書きましょう。

4.メルマガの内容を一言で表すタイトルを考える

本文が完成したら、その内容を一言で表現するタイトルをつけましょう。

タイトルを読んだだけで、ある程度何が書かれているか推測できるものが望ましいです。

5.タイトル案を複数作成する

タイトルはいくつか候補を考え、その中から選ぶと良いでしょう。

複数のタイトルを作成することでタイトル付けに慣れて、また新しいアイデアが浮かぶこともあります。考えられる限りの案を出してみましょう。

6.キーワードをブラッシュアップする

複数の原案からタイトルを決めたら、使用されているキーワードをブラッシュアップしましょう。

同じ意味を表すキーワードでも、印象の与え方はそれぞれです。

例えば

・「〇〇が解決するコツ」
・「一番効いた!〇〇の方法」
・「〇〇がパッと治った誰でもできる方法!」

「解決」、「一番効いた」、「パッと治った」など、意味はほとんど同じでも、言葉から伝わる印象が変わります。キーワードをブラッシュアップして、開封率が上がるタイトル付けを心がけましょう。

まとめ

ログやメルマガで最も研究するべき点は、タイトル付けだと言われます。Youtubeで「サムネは最重要」と言われていることからもわかるように、最初の判断材料になるため最も重要です。メルマガにとってはそれがタイトルになります。

どんなに質の高い内容でも、タイトルの印象が悪くてはそもそも読んでもらえません。ぜひ今回の記事を参考にして、読者心理や読者を惹きつけるタイトル付けを行い、メルマガの開封率アップに繋げましょう!

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