キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)とは、原材料や商品などの仕入れの債務が発生してから、商品が売れて、その債務が回収できるまでの日数を示します。
大半の企業は、商品を仕入れ、その商品を売ることで利益を得るという仕組みであり、利益を得るまでの期間(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)は資金繰りが苦しくなります。そのため、キャッシュ・コンバージョン・サイクルは短ければ短いほど、資金効率が良いとされています。
キャッシュ・コンバージョン・サイクルの速度を速めるためには、在庫を減らすことや製造後すぐに販売できる体制を作るなどが有効です。実際にApple社は、10日分の在庫しか持たず、製造後すぐに販売できる体制を整えた結果、キャッシュ・コンバージョン・サイクルがマイナス20〜マイナス40というマイナス値を保っています。
【キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)】
読み方:きゃっしゅ・こんばーじょん・さいくる(しーしーしー)
英語:Cash Conversion Cycle
例文
(1)キャッシュ・コンバージョン・サイクルは、速度が早いほど資金繰りがうまくいっていると言える。
(2)CCCを短くするために、仕入先との取引条件を見直したり、在庫を減らしたり、様々な工夫をしている。
(3)1CCCがマイナスである場合、仕入れの支払いよりも売上の回収が先になる為、資金繰りは楽になる。
(4)仕入債務回転日数が長いほどCCCは短縮する。